渡邉 邦夫

J-GLOBALへ         更新日: 19/05/30 10:38
 
アバター
研究者氏名
渡邉 邦夫
 
ワタナベ クニオ
学位
博士(学術)(東京大学)
科研費研究者番号
30191753

プロフィール

(研究経歴)
1980-プラトン『テアイテトス』研究
1983-アリストテレス『形而上学』第7-9巻研究
1987-アリストテレス『デ・アニマ(=霊魂論)』研究
2004-プラトン『ソピステス』とアリストテレス『自然学』の研究

研究分野

 
 

経歴

 
 
   
 
茨城大学 人文社会科学部人間文化学科 教授
 
1986年4月
 - 
1988年3月
茨城大学人文学部講師
 
1988年4月
 - 
1994年12月
茨城大学人文学部助教授
 
1995年1月
   
 
茨城大学人文学部教授
 

委員歴

 
2014年9月
 - 
2016年8月
日本倫理学会  年報編集委員・和辻賞選考委員
 
2009年
 - 
2011年9月
ギリシャ哲学セミナー  運営委員(幹事)
 
2005年6月
 - 
2009年5月
日本哲学会  編集委員
 

論文

 
Kunio Watanabe
Phronesis   32(2) 143-165   1987年1月   [査読有り]
『テアイテトス』第3部の「ソクラテスの夢」の解釈。「夢」に対する批判議論は、自然本性的な全体部分関係と、約定に基づく関係の峻別の必要性を訴えていると解釈した。
渡辺邦夫
ギリシャ哲学セミナー論集   (16) 15-32   2019年3月   [招待有り]
『魂について』Ⅲ4では知性を「付帯的知覚」と類同化する可能性に触れながら、知性の離存を前提する。「感覚と感覚されるもの」を併せて読むとき、付帯的知覚の知性への部分的で積極的な貢献を確かめることができる。
真理の議論の重層化の必要性について
渡辺邦夫
哲学雑誌『真理の再生』   129(801) 49-67   2014年10月   [招待有り]
アリストテレスの考え方には、同一指定にかかわる真理に関する、「命題ないし言明の真」とは別の存在論的な発想もあったと主張した。
形相から現実態へ
渡辺邦夫
哲学雑誌『ギリシャ・中世哲学研究の現在』   113(785) 38-54   1998年10月   [招待有り]
プラトン『ソフィスト』とアリストテレス『形而上学』第7~9巻の解釈。「デュナミス」を存在のしるしと考えたプラトン説を踏まえて、アリストテレスが「存在の階層」の明示的な中心に現実態を置いた事情を論じた。
アリストテレスにおける理性と自己知
渡辺邦夫
ヘーゲル哲学研究   13 149-158   2007年12月   [招待有り]
日本ヘーゲル学会のアリストテレスとヘーゲルの関係をめぐるシンポジウムの招待講演の論文化。『魂について』の理性論を、西洋哲学史における「自己知」の問題系譜の始まりという観点から分析した。

Misc

 
渡辺邦夫
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』   (19) 196-222   2015年9月
『ニコマコス倫理学』第六巻中、とくに第11章からアリストテレスがフロネーシスの目的へのかかわりを主張したと論じた。
渡辺邦夫
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』   (17) 190-216   2014年9月
アリストテレスの正義は対人関係における徳なので、節制や勇気のような感情の問題としての人柄の徳とは違う特色をもつ。本稿では「正義の人の育成」という問題に焦点を当て、この観点で正義は人柄の徳の枠内に収まると論じた。
渡辺邦夫
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』   (15) 1-29(横書き版280-308)   2013年9月
『ニコマコス倫理学』第十巻第七・八章の「実践に対する観想の優位」の論点に関し、すぐれた実践が幸福に寄与することを差し引く主張ではなく、正当な観想は実践の実績の上に立つとアリストテレスが考えていたと論じた。
渡辺邦夫
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』   (13) 1-25(横書き頁で278-302)   2012年9月
プラトン『テアイテトス』第一部中程の「脱線議論」と呼ばれる議論が、文脈上の必要性から知識の議論に組み込まれざるを得なかったと論じた。
渡辺邦夫
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』   (3) 103-126   2007年9月

書籍等出版物

 
テアイテトス
プラトン著、渡辺邦夫訳 (担当:単訳, 範囲:単著。総495頁。)
光文社・光文社古典新訳文庫   2019年1月   ISBN:978-4-334-75393-1
プラトン中期ないし後期作品『テアイテトス』の翻訳と解説。「知識とは何か?」という問いのもとに、知覚、考え(判断)、真偽、説明にかんする西洋最古のまとまった理論的思索が記される。最新諸研究を踏まえた129頁の本格的訳者解説をつけた。
ニコマコス倫理学(下)
アリストテレス著、渡辺邦夫・立花幸司訳 (担当:共訳, 範囲:訳文部分は完全共訳。解説(442-538頁)は渡辺単著。)
光文社・光文社古典新訳文庫   2016年1月   ISBN:9784334753245
下巻は第6-10章の翻訳と解説、年譜等。内容は知的な徳と知性主義倫理の基礎理論、意志の弱さの難問の解決、愛・友愛の議論、快楽論及び幸福論の結論である。解説ではアリストテレスの古典の現代的意義も論じた。
ニコマコス倫理学(上)
アリストテレス著、渡辺邦夫・立花幸司訳 (担当:共訳, 範囲:訳文部分は完全共訳。解説(422-513頁)は渡辺単著。)
光文社・光文社古典新訳文庫   2015年12月   ISBN:9784334753221
アリストテレスの倫理学の主著の新訳。上巻には原書の第1~5巻を収め、幸福の定義、人柄の徳の総論と各論、行為と選択の理論を含む内容である。
徳倫理学基本論文集
P.フット他(著)、加藤尚武・児玉聡(監訳) (担当:共訳, 範囲:ヌスバウム論文「相対的ではない徳」(105-149頁)担当。)
勁草書房   2015年11月   ISBN:9784326102488
現代徳倫理学を代表する10本の英語論文を基本論文集として翻訳したもの。第五章となるマーサ・ヌスバウム「相対的ではない徳」の翻訳を担当した。
子どもの難問ーー哲学者の先生、教えてください!
野矢茂樹編著、野矢茂樹、雨宮民雄、伊勢田哲治、一ノ瀬正樹、入不二基義、大庭健、柏端達也、神崎繁、熊野純彦、斎藤慶典、柴田正良、清水哲郎、鈴木泉、田島正樹、土屋賢二、戸田山和久、永井均、中島義道、野家啓一、古荘真敬、山内志朗、鷲田清一、渡辺邦夫 (担当:共著, 範囲:「人にやさしくするって、どうすること?」の回答(140-142頁)担当)
中央公論新社   2013年11月   ISBN:987-4-12-004558-5
子どもの難問一つに二人の哲学者の答えを並べる。「人にやさしくするって、どうすること?」という子どもの難問に対して斎藤慶典氏と渡辺が答えるという形で担当し、「人にやさしいことは自分の実力の印です」という趣旨で答えた。

講演・口頭発表等

 
付帯的知覚と「知」
渡辺邦夫
ギリシャ哲学セミナー第22回共同セミナー「アリストテレスの魂論」   2018年9月8日   ギリシャ哲学セミナー
アリストテレス『魂について』第3巻第4章と「感覚と感覚されうるもの」第1章を主なテキストとして、人間が言語修得とともに知性的発展の道をたどり、発展において知性の裏付け・表現となる知覚はかれの分類では付帯的知覚だったと論じた。
「正しい行為」と徳倫理学 [招待有り]
渡辺邦夫
日本倫理学会第66回大会、主題別討議「最近の徳倫理学の展開」   2015年10月3日   日本倫理学会
徳倫理学は「正しい行為の理論」を提出できないと当初考えられたが、Hursthouseの初めの理論提出とSwantonによる改良版理論の提出により他の立場と互角といえると主張し、知性主義の見地から今後の課題を展望した。
真理の再生 [招待有り]
渡辺邦夫、岡本賢吾(首都大学東京)、田島正樹(千葉大学)、司会今井知正(東京大学)
哲学会第52回研究発表大会   2013年10月27日   哲学会
アテナイの法廷とソクラテス
渡辺邦夫
ギリシャ哲学研究会第54回研究会   2008年7月19日   
『デ・アニマ』の理性と自己知(シンポジウム「ヘーゲルと『デ・アニマ』」のパネラーとして) [招待有り]
渡邉邦夫
日本ヘーゲル学会第4回研究発表大会   2006年12月10日   日本ヘーゲル学会