共同研究・競争的資金等の研究課題

1999年4月 - 2001年3月

フレッシュコンクリートの統一的な流動性評価システムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)
  • 辻 幸和

課題番号
11555115
体系的課題番号
JP11555115
配分額
(総額)
10,900,000円
(直接経費)
10,900,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

本研究では、キャリブレーションの標準材料を選定してキャリブレーションの方法を確立するとともに、O漏斗、V漏斗およびS漏斗の高流動コンクリート用からJP漏斗、J_<14>漏斗およびJA漏斗のPCグラウト用の漏斗型試験器具によるフレッシュコンクリートの流動性の統一的評価を行うことを目的として実施し、次のことが明らかになった。
1)土木学会規準JSCE-F531で規定されている豊浦産の旧標準砂をJP漏斗、J_<14>漏斗、JA漏斗、K漏斗、P漏斗、O漏斗およびV漏斗についてキャリブレーション方法として検討する実験を、繰り返して行った。そして、各漏斗試験器間の相互関係、個々の漏斗試験によるばらつきおよび豊浦旧標準砂間のばらつきのデータを得た。
2)研究分担者5名は、粉体系、増粘剤系および併用系の3種類の高流動コンクリートについてV漏斗、O漏斗、S漏斗による試験を、また粗骨材を除いた高流動モルタルについてJ_<14>漏斗、JP漏斗、K漏斗による試験を、それぞれ繰り返して行い、各漏斗試験器具間の関連性やばらつきを測定した。
3)研究代表者は、高品質の微粒なフライアッシュと水溶性の高分子材料を選定して、これらと水との混合割合を決定するため、JP漏斗とJ_<14>漏斗、フローテーブル、B型回転粒度計による試験を行ったが、キャリブレーションの標準材料としては、豊浦旧標準砂より優れた結果が得られなかった。
4)研究分担者(鈴木、前川)はマクロとミクロの流動解析方法を検討した。また研究分担者(橋本)は可視化実験を行ない、漏斗内の材料の流動を明らかにした。
5)豊浦旧標準砂による漏斗型試験器具のキャリブレーション方法を提案した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11555115/
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11555115
ID情報
  • 課題番号 : 11555115
  • 体系的課題番号 : JP11555115