2001年 - 2002年
遺伝子改変動物を用いたヒスタミンH1受容体の中枢における機能の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 課題番号
- 13672289
- 体系的課題番号
- JP13672289
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 1,000,000円
- (直接経費)
- 1,000,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
中枢におけるヒスタミンH1受容体の役割を明らかにする目的で,まずヒトH1受容体に様々な変異を導入し培養細胞に発現させ,H1受容体シグナル伝達に対する影響を調べた.その結果,H1受容体のアミノ酸残基Thr-140,Thr-142,Ser-396,Ser-398,Thr-478をすべてalanineに置換した変異受容体は,ヒスタミンに対する応答は正常であるが,脱感作(down-regulation)が完全に阻害されることがわかった.もし生体内の正常H1受容体が上記の変異H1受容体に入れ換わると,H1受容体脱感作がおこらないためにヒスタミンに対するH1受容体の反応が過剰に発現すると考えられる.そこでH1受容体の反応が過剰に現れるときに,中枢機能にどのような影響があるかを調べ,これにより中枢におけるH1受容体の機能を明らかにしようと考えた.このために,上記の改変H1受容体を正常H1受容体と置き換えた遺伝子改変マウスを作成しその行動を調べる実験を計画した.マウスH1受容体遺伝子を含む約13kbの断片をpBluescriptベクターに導入し,PCRミュータジェネシス法によりH1受容体遺伝子に目的の5カ所の変異を導入した.さらにポジティブ選別用遺伝子(PGKNeopA),ネガティブ選別用遺伝子(pMC1DT-ApA)をこのベクターの適切な位置に挿入しターゲティングベクターを作製した.このタ...
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- ID情報
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- 課題番号 : 13672289
- 体系的課題番号 : JP13672289