2000年
DTP三種混合ワクチン定期接種を受けた若年成人女性のジフテリア、百日咳、破傷風に対する抗体保有状況
感染症学雑誌
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- 巻
- 74
- 号
- 2
- 開始ページ
- 150
- 終了ページ
- 154
- DOI
- 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.74.150
- 出版者・発行元
- The Japanese Association for Infectious Diseases
乳幼児期に全菌体百日咳を含むジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチン (DTwP) の定期接種を受けた若年成人女性84名を対象にジフテリア, 破傷風および百日咳に対する抗体保有状況を調査した. 母子手帳の記載による84名のDTwP接種回数は, 1回4名, 2回5名, 3回23名および4回52名で, ワクチンを3回以上接種した者は全体の89.3%であった. ワクチン接種15~19年後のジフテリアおよび破傷風の抗毒素抗体陽性率 (0.011U/ml以上) は, それぞれ86.9%, 940%と高率であった. 百日咳では抗PT抗体価, 抗FHA抗体価の抗体陽性率 (10EU/ml以上) は357%, 559%と低率であった. 以上の結果からDTwP接種後15年以上経過してもジフテリア, 破傷風に関しては, 良好な抗体保有状況であったが, 百日咳に関しては, 感染防御レベル以上の抗体を保有するものは少なかった.
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- ID情報
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- DOI : 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.74.150
- ISSN : 0387-5911
- CiNii Articles ID : 130004330851