2008年
局所温熱処置によるラット筋肉内結合組織における紡錘形細胞の増加
保健学研究
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- 巻
- 21
- 号
- 1
- 開始ページ
- 23
- 終了ページ
- 28
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 長崎大学
温熱療法は筋・関節拘縮の治療法として利用されている.この局所温熱効果は臨床的に有効と思われているが,その生理学と細胞生物学の解明は不明である.そこで,温熱に対する筋肉内結合組織の紡錘形細胞数の細胞動態をラット下肢で検討した.Wistar 系ラットを通常飼育する対照群6匹と下肢骨格筋を加温する加温群6匹に分け,加温群は42℃に設定した温水浴により加温した.結果,加温群のヒラメ筋に分布する紡錘形細胞数は,対照群に比べ統計学的に有意な高値を示し,温熱処理による増加を確認した.結論として,局所加温により,筋肉内結合組織の紡錘形細胞の増加を認めた.紡錘形細胞の増加の意義は不明だが,今後,サイトカイン等の詳細な検討が必要と考えた.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1881-4441
- CiNii Articles ID : 110007130230
- CiNii Books ID : AA12200909