基本情報

所属
国立大学法人長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 名誉教授 歯学系口腔顎顔面外科学分野(通称: 口腔顎顔面外科学教室<旧 第一口腔外科学教室>)前教授,同大学前教授 歯学部(併:口腔外科学 I 担当),同大学病院歯科系診療部門 顎・口腔外科前科長(併)・口腔顎顔面外科室前室長(旧 第一口腔外科前科長 併任) (名誉教授)
学位
博士号: 歯学博士(<現>国立大学法人東京医科歯科大学大学院、甲)
学士号: 歯学士(<現>国立大学法人東京医科歯科大学)

J-GLOBAL ID
200901054948158320

外部リンク

{本ページをmy HP<言わば「電子化された私的業績集」ないしはブログ?>化してしまいました・・悪しからず!! 駄文、ほかをご覧いただき誠にありがとうございます。尚、上記URLおよび下記の「論文」・「Misc(<Misc 00およびMisc 000000>自家読本<未発刊原稿> を除く)」・「講演・口頭発表等」の「ダウンロード」については、内容が極めて専門的であるため、医療・保健関係者<養護教諭等の方々および将来の医療職等を目指す学生諸君を含む>以外の一般の方にはクリックすることをお勧めしません!!! ご質問、ほかはメールakiomizu0710@athena.ocn.ne.jp でどうぞ。尚、「長崎大学での最終講義」内容登載ページの閲覧数は、2020.10.30現在、9千180(10年6か月余りの間http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/author-profile?name=%E6%B0%B4%E9%87%8E%2C+%E6%98%8E%E5%A4%AB&authority=1000000014267)です。}
★厚生労働省認可 (公益社団法人)日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」・同学会認定'指導医'でありました。
△主に口腔顎顔面部機能障害[第一:器質的な異常を主体的原因とする摂食・嚥下機能の障害<健康で文化的生活の基礎であるところの、食べたいもの、あるいは食べるべきものを「食べる」ことへの障害の身体全体への悪影響が大きいことは言うまでもなく、「生命維持のみならずいろいろの病気に対する免疫力・抵抗力への悪影響」や「成長・発育への悪影響」に加えて「精神活動・身体運動能力への悪影響」が重要です。開口障害・閉口障害・摂食咀嚼障害・吸啜嚥下障害・局所知覚または味覚障害>、第二:発音・言語機能の障害(器質性構音障害<構音器官に形態的異常があるために生ずる構音障害で、口唇、歯列、舌、口底、口蓋、口峡咽頭、咽頭などの異常に基づくものです。すなわち発声器官として最重要な声帯で作られた声の共鳴腔としての口腔に、形態学的もしくは解剖学的異常があることによって生ずる障害で、鼻咽腔閉鎖機能障害が最も重大です。>)、第三:呼吸(気道確保)機能<鼻閉時を想定すると、経口呼吸が大切となりますし、また、水泳時の経口息吸いが必須です>の障害、第四:その他 イ:眼球運動障害の特に上転制限とそれに起因する複視 原因;上顎骨骨折のうち眼窩面(眼窩底<吹き抜け>)骨折(眼科との連携診療!!) ロ:「人柄をそっと伝える」機能<例えば話し相手の大きなマスク装用時の心象を想定して>の障害]とそれらに対する外科療法(病巣除去手術、再建・形成的手術、ほか)・薬物療法(抗悪性腫瘍薬<抗がん薬>、抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、消炎薬、鎮痛薬<麻薬を含む>、筋弛緩薬、末梢血管拡張薬、血流改善薬、神経代謝賦活薬、止血薬、ビタミン、ほかを使用)・一部の人工的(補綴)装置使用・理学療法<物理療法と運動療法>に関する診療・教育・研究を行ってきました。
すなわち、口腔・顎骨・顔面部領域における外科的疾患(先天異常{下記の「<Misc7>当科における唇顎口蓋裂患者の治療」、ほか参照}、変形症{下記の「<論文189>顎矯正手術症例の臨床統計的検討」、ほか参照}、骨折{下記の「<論文180>顎顔面骨折に関する臨床統計的検討」、ほか参照}、悪性腫瘍、良性腫瘍、陳旧性および習慣性顎関節脱臼、ほか)・非外科的疾患(局所感染症の一部、口腔粘膜疾患の一部、顎関節疾患の一部、睡眠時無呼吸症、ほか)の診断と治療に関する研究、口腔(顎顔面)外科学全般です。
これまで、1)顎骨の放射線骨障害について、2)顎口腔がんについて、3)顎顔面領域の外傷<骨折>について、4)顎骨の変形症(上顎骨および下顎骨は上下あるいは左右の調和を保って成長発育を遂げるのが正常であるならば、加齢に伴う発育の過程において<多くは思春期を経過するうちに>、何らかの原因により調和が乱れ、変形が生ずるのが発育異常<発育抑制または過剰>です。これらは、顔貌<特に下顔面>の変形として発見されます。そして顎骨変形を手術的に治療する分野が顎{骨}矯正外科であり、手術の目標は、各種の顎骨変形とともに存在する咬合異常と、それに基づく咀嚼障害、言語障害などの機能障害の改善、除去が第一であることは言うまでもないが、多くの場合、手術の結果として得られる変形<審美的障害>の改善が著しい。すなわち「顎顔面の改造」と言えるくらいの効果により、患者自身の「秘めたる悩みからの解放」という精神あるいは心理的治療効果が得られることが多い。)について、5)顎口腔領域の形成的手術(唇顎口蓋裂治療・顎堤形成を含む)について、6)顎口腔領域の囊<IMEパッド・部首で3画の口に登載、以下同じ>胞、良性腫瘍およびその類似疾患について、7)顎口腔領域の局所感染症(顎骨骨髄炎、ほか)について、8)顎関節脱臼について、9)硬組織のコラーゲン架橋について、10)顎骨におけるいくらかの疾患(囊胞、エナメル上皮腫、顎骨癌)に際する骨動態についての臨床病理組織学的研究、11)顎口腔がん細胞のプリン代謝に関する基礎的および臨床応用研究、12)ヒト顎骨骨膜由来骨芽細胞様細胞の培養に関する研究、13)顎口腔がん症例(扁平上皮癌、唾液腺癌、悪性リンパ腫など)の臨床病理学的(免疫組織化学的)検討、14)末梢神経切断後の軸索伸長と複合糖脂質に関する研究、15)顎口腔発癌過程における癌関連遺伝子に関する研究、16)顎口腔がんの化学療法に関する研究、17)顎口腔がん患者の免疫栄養による栄養管理に関する研究、18)顎口腔がんに対する分子標的治療についての基礎的研究、ほかを実施してきました。
*教育業務として、前任の浜松医科大学(13年間)で千名余りの医学部医学科学生への歯科口腔外科学教育を分担した(系統授業の約半分と臨床実習<二人グループの週替り>)経験がありましたが、長大では千百名ほどに対する歯学部歯学科学生教育としての「口腔外科学 I 」の系統授業(母校恩師に倣って30<~22>回を単独で講義)、ほか<低学年次生向けの「口腔外科学展望・早期体験実習・教室研究紹介&供覧」>を分担してきました。さらに、同科目の「模型実習」・「臨床予備実習」・「臨床実習」では、各教育職員<かつては文部科学教官>の分担活動に際しても、折に触れ適宜、主任教授として積極的に関与・参画してきました。また、統合科目の「臨床解剖学」<人体局所・外科解剖実習を伴う>の授業を分担してきました。加えて、直近数年間において学部5~6年次生を対象に、系統講義科目履修後の統合・特別科目等の割当分担授業時間を可能な限り活用して、新旧国家試験過去問題を主な教材として集中的国家試験対策講義をも自ら行ってきました<http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/04/tp0414-1.html ほかを参照して>。
2001年度から試験的に導入され、2005年度から正式に実施されてきた(社団法人)医療系大学間共用試験実施評価機構による「臨床実習開始前の共用試験」<コンピュータを用いた多肢選択形式試験(CBT)と客観的臨床能力試験(OSCE)>に関して、試験問題作成や歯学系客観的臨床能力試験<OSCE>外部評価者<割り振られた他大学へ出向く>および<自大学での>内部評価者の立場で参画してきました。他方、厚生労働省から各大学に要請があった、「歯科医師国家試験」実施に向けて「プール<貯めて保存する>するために提供する試験問題」の作成にも参画してきました。
◎任期中の幾年間、旧歯科放射線学教室・旧口腔病理学講座・旧第二口腔外科学教室と我が旧第一口腔外科学教室のほぼ全ての構成員に加え、学部学生・大学院生有志も参加させての学内「臨床症例検討会<CPC>」をほぼ月一回のペースで開催してきました。
☆週一回の病棟教授回診の後、教室員に加え、臨床実習中のグルーブ学部学生も参加させての「入院手術症例を主体とする診療検討会」を開催してきました。
★実はこれに加え、極めて多くの全学学生(教育学・工学・水産学・環境科学・経済学<夜間課程を含む>・薬学・医学<保健学科を含む>・歯学の各学部)への全学(教養)教育を分担してきました<生命の科学、口の健康・体の健康、健康・スポーツ科学>。
☆歯学部臨床教授(臨床実習に関する)の称号取得者<学則に記載のある「博士の学位を有すること」に加え、「長大に近在した医院の院長であること」、ほかを独自の選考目安としました>: 許斐義彦院長(2001.4.1)、冨永尚宏院長(2002.4.1)、徳久道生院長(2005.4.1)、藤樹 享院長(2005.4.1)、末永建男院長(2007.4.1)、今井忠之院長(2007.4.1)、山辺 滋院長(2007.4.1)<臨床助教授からの昇任> ★歯学部臨床助教授(臨床実習に関する)の称号取得者 山辺 滋院長(2005.4.1)
**臨床教室としての拠所である診療関係で診療科名が一時期変更されていたが、現在は、大学病院歯科系診療部門「顎・口腔外科 口腔顎顔面外科室(旧 第一口腔外科)」であり、国際的にも適切なものとして漸くにして期待した落ち着きを得ました。これは一方、過去の厚労省関係協議会において、(公社)日本口腔外科学会として希望してきた「顎口腔外科」が院内標榜できることになったということでもありましたhttp://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/naisen/dialin02.html。
尚、診療業務に関して、主任教授としての外来・入院診療全般に亘る総括・指揮に加え、新来患者さまへの「初診部分での対処」にも精励しました。
口腔外科に関する専門医・指導医の新たな認定を受けた者は、厚生労働省認可で(公社)日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」が冨永(和)・松尾・川﨑・徳久・藤樹・陶山・伊藤(道)・山辺・馬場・柳本・山田・吉冨の12名、(公社)日本口腔外科学会認定"指導医"が冨永(和)<九歯大転任後⇒同大第一口腔外科学教室教授昇任>・松尾・川﨑・柳本の4名でありました。
平成20年度から文部科学省の大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)・がんプロフェッショナル養成プランに大学院医歯薬学総合研究科歯学系としても参画してきましたhttp://www.mdp.nagasaki-u.ac.jp/ganpro/index.html。ほぼ並行して少し前から大学病院「がん診療センター」にも積極的に参画してきましたhttp://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/coc/hospital/index.html。さらに、平成19年度に「がん対策基本法」が施行されたことに伴い設立され、スタートした「日本がん治療認定医機構」のもとでの「日本がん治療認定医制度」をうけて、「暫定教育医(歯科口腔外科)」<川﨑・柳本・山田>と「がん治療認定医(歯科口腔外科)」<川﨑・山田・吉冨>各3名が我が教室員のなかから誕生しましたhttp://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/coc/outline/doctor.html。
☆専門領域の診療に関わる学問体系のなかのアートart(英和辞典に記載された2番目の意味・和訳に相当し、サイエンスscienceに裏打ちされた診療技能・技術のこと!!)に相応することを41年間に亘って診療現場で実践してきた我が身が、「口腔顎顔面部領域」の「病」をもった人々への診療を通じて、診療医・専門指導医・教育医・研究医として医学・医療の教育・研究を分担してきたとは言え、何ほどの「後人達への橋渡し役」を演じて来ることができたのか、内心忸怩たる思いがあります。とは言え、区切りを付ける意味でこの際幾つか拾い上げてみることとします。
・可能な限り、座位での手術施行(かつて私が訪問し御教示を受けた前Prof. BEHRMAN, DMD<The New York Hospital-Cornell Medical Center, Dept. of Oral & Maxillofacial Surgery, Facial Architecture Center=FACE、ピッツバーグ大学School of Dental Medicine卒>伝承)を心がけました。これにより、安定した体位で比較的長時間(時に立ったり座ったりして)、かつ精緻な手術操作に集中することができました<例えば、顎矯正手術・口蓋形成術では12時の、口唇形成術・頸部郭清術および顎骨骨折・右顎関節・同頰骨頰骨弓関係手術では8時の、左顎関節・同頰骨頰骨弓関係手術では4時の位置に座る。>。
・下顎智歯抜去に際して、歯冠部粘膜骨膜を繰り抜くように切除し、抜去後に開放創として治癒させました。これで、術後腫脹・開口障害を軽減させることができたし、発生しうるドライソケット監視策としました(恩師上野先生伝承)。また、左智歯の場合、術者が3時の位置で座位として極めて安定した体位で集中力を高めて施行できました(かつての上司、大西先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒元山梨大学医学部教授>伝承)。さらに、歯の分割に際して、コスト高ながら折れにくいダイヤモンドバー(かつての上司、茂<もて>木先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒元浜松医科大学・東北大学歯学部第1口腔外科学教室教授>伝承)をエアータービンで使用しました。加えて、バキュームによる吸引に際して、その嘴管として広口ラバーチップを用い、常に適量で程よく水が貯留するように努め、気腫発生の予防に心がけました。
・抜歯手順の最後に止血用小折ガーゼを介して唇<頰>舌的に指の力一杯に開大した歯槽骨を寄せる(かつての上司、大河平先生<東京医科歯科大学歯学博士>伝承)ことでより順調な治癒に導くことができました。
・上顎歯抜去に際しての浸潤麻酔で先に口蓋側歯肉部に注射<少量の薬液注入しながら刺入>する(私の長兄<元歯科医院院長・日本大学歯学博士>伝承)ことがより愛護的な対処でありました。
・血友病、ほかの出血性素因や血液疾患を有する抜歯症例において、術前に用意した床副子に加え、抜去直後に調整する「アルジネート印象剤」による圧迫止血効果を付加的に期待する方式が有用でした(浜松医大在職時の同僚、中野良周 東京医科歯科大学歯学博士の発案)。
・顎下型ラヌーラ(plunging ranula)において、皮膚切開による病巣部への到達を回避し、口底粘膜切開のみで顎舌骨筋の下方部にある病巣すなわち停滞囊胞に到達し、表層近くにある舌下腺の除去を合わせ行って口腔内に開放する方式、すなわち副口腔形成術を施行することで好結果が得られました(国際誌発表済<論文91>)。
・側頭有髪部延長耳珠皮膚切開法(既に学術論文発表されていた恩師上野先生の耳珠切開法を改変)によって、頰骨&頰骨弓骨折・下顎骨関節突起骨折・顎関節脱臼・顎関節強直症などの手術に際して、それらの病変部へ直接到達しました。これにより、比較的容易に広めの術野確保が可能になるばかりでなく、顔面神経側頭枝・頰骨枝への言わば牽引・機械的損傷防止が図られて顔面神経麻痺の発生を極力回避できました。加えて術後目立ちづらいという審美的障害防止効果も得られました(国際誌発表済<論文61>)。
・頰骨弓単独骨折で受傷直後(1日以内)の症例(陥没骨折、開口障害<頰骨弓の内側・深部にある側頭筋収縮後の弛緩・伸展障害>)に際して、口内法による観血的整復術(Keen法:上顎大臼歯部の歯肉頰移行部に小粘膜切開を行い、起骨子を挿入し整復する。固定不要。)が有用でした(上野先生・小浜先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒前札幌医科大学口腔外科学教室教授>伝承)。
・新鮮な顎顔面骨骨折での骨接合板、ほかを用いての観血的整復固定術施行が有用でした(茂木先生伝承)(学術論文発表済)。
・ティッシュエキスパンダーとハイドロキシアパタイトを用いた顎堤形成が絶対的顎堤形成術として有用でした(学術論文発表済<論文121・94・90・88>)。
・強度の下顎前突症(20mmの下顎骨後方移動による咬合改善手術施行例)で、Obwegeser(独系スイス人でオプヴェーゲーザーと表記) II法が好結果をもたらしました(国際誌発表済<論文68>)。また、下顎骨後方移動距離が10数mmまでの通常の多くの症例では、下顎枝・体矢状分割術<Obwegeser-Dal Pont(伊人でダル・ポントと表記。以前、仏人が発音したダル・ポと表記していましたが、その後、伊人の発音を確認し表記を訂正しました。)法>(かつての上司、瀬戸先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒前鶴見大学歯学部第1口腔外科学教室教授>・関山先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒前岩手医科大学歯学部第2口腔外科学教室教授>・かつて私が訪問し御教示を受けた前Prof. BEHRMAN<The New York Hospital-Cornell Medical Center>伝承)が好結果をもたらしました(学術論文発表済<論文139・72>)。
さらに、下顎骨矯正術で前歯部骨体上半部のみを後方移動させるHofer法や小臼歯部下顎骨体一部切除術により後方移動させるDingman法も症例によって有用でした(文献伝承)。
・強度の上・下顎骨非対称において、上顎骨のLe Fort I 型骨切離による過成長部の一部骨削除・調整を行う術式は極めて有用でした(前Prof. BEHRMAN<The New York Hospital-Cornell Medical Center>伝承)。また、上顎前突症に対する上顎骨矯正術として、前方部部分切除・後退咬合改善術(Wassmund-Wunderer法)が好結果をもたらしました(成書伝承)。
・唇顎口蓋裂における初回口唇形成術で、三角弁法の一つであるCronin法(かつての上司、関山先生<前岩手医科大学教授>伝承)が比較的平易に好結果をもたらし、既に学術論文発表されていた恩師上野先生伝承の言わばPichler-Campbell弁での鼻腔底形成が有用でした(かつての上司、清水先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒元大分医科大学口腔外科学教室教授>・関山先生・茂木先生伝承)。
・口唇形成術に際して、恩師上野先生は、鼻孔上壁の内面皮膚のたるみを「ダーツ取り」と称して除去・縫合するのを常とされていた。しかし、私は某成書の記述に倣い、鼻翼附着部付近から挿入した剪刃を用いて、鼻孔上壁の内面および外面皮膚の皮下で内部の軟骨から剥離して可及的に鼻翼大部分を再構築させるように内部治癒させました。この術式は鼻孔・鼻翼形態の確保に有用でした。
・口蓋弁後方移動による口蓋形成術に際して、愛護的で確実な「後方移動」と「軟口蓋部の口蓋帆挙筋の筋輪形成」(かつての上司、道先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒前昭和大学歯学部第1口腔外科学教室教授>・小浜先生・石橋先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒前鶴見大学歯学部第2口腔外科学教室教授>伝承)が好結果をもたらしました。
・唇顎口蓋裂<特に口蓋裂>におけるHotz型人工口蓋床(Hotz床)を哺乳補助装置として用いる方式<印象採得、床粘膜面の適宜の削除および幾度かの作り替え>は、顎発育への好影響もあり極めて有用でした(茂木先生伝承、<論文76>参照)。
・乳幼児における検査用<口蓋形成術施行時の輸血準備(大多数は念のためであったが)目的の交差適合試験を含む>静脈血液採取に際して、腕からが困難な場合に行う患児をほぼ逆立ち状体位にしての外頸静脈穿刺吸引の手法が有用でした(関山先生およびかつての上司、山里先生<東京医科歯科大学歯学博士>伝承)。
・変治唇裂における口唇修正術で、上唇組織が乏しい場合、動脈と伴に下唇の一部を有茎弁移植するAbbe法が有用でした(清水先生伝承)。また、患側の上唇の上下的長さが健側に比して短くて赤唇縁が引き上がっている場合、Millard法に準じて<赤唇縁直上で>Z形成術による小三角弁を加える切開法が有用でした(茂木先生伝承)。
・口唇裂術後に時にみられるwhistling deformity<赤唇中央部組織の欠乏に由来した陥凹>に対して、同赤唇部外側組織を中央部へ引き寄せる「筋<口輪筋>茎粘膜弁」による修正法が審美的にも機能的にも極めて有用でした(河合先生<元愛知学院大学歯学部第2口腔外科学教室教授>文献伝承)。
・唇顎口蓋裂における骨移植術を併用した顎裂閉鎖術で、上下顎の手術野を各々口内法によって「本人の下顎骨正中・中央下半部から海綿質を採取する」自家骨移植が有用でした(二三の文献伝承)。他に「本人の腸骨から海綿質を採取する」自家骨移植併用の顎裂閉鎖術の施行自家実績もありました。
・両側性唇顎口蓋裂で学童期に著しく前方突出した中間顎に対して、鼻中隔部の前方部分切除術によって中間顎を後方に移動させる術式が好結果をもたらしました(成書・文献伝承)。
・唇顎口蓋裂への一次形成手術後の鼻の鞍鼻様変形に対して、鼻橋-上唇境界部の皮膚切開を含む切開・剥離による鼻背部移植床形成の後、「細長い厚板状自家腸骨」を移植する隆鼻術の施行が有用でした(成書伝承)。
・唇顎口蓋裂治療後症例で、時に硬口蓋に後遺していることのある比較的大きな口腔鼻腔瘻に対する閉鎖手術として、舌背からの舌弁移植術<主に粘膜と筋肉を含む>の施行が極めて有用でした(二三の文献伝承)。
・上顎大臼歯抜去後症例で、時に顎堤部に後遺していることのある比較的大きな口腔上顎洞瘻に対する閉鎖手術として、大口蓋動脈を含む島状硬口蓋粘膜・骨膜弁移植術の施行が極めて有用でした(二三の文献伝承)。
・顎口腔がん治療における全頸部郭清術でのS字状皮膚切開法(かつて私が訪問し御教示を受けた元Prof. SEWARD, BDS, MB BS<The London Hospital Medical College, School of Dental Medicine, Dept. of Oral & Maxillofacial Surgery>伝承、皮膚の瘢痕収縮を分散・軽減させるとともに術後創跡を目立ちにくくする効果がある)や内頸静脈切離に際しての確実な二重結紮法<切離側の一箇所で血管を貫通させて絹糸を通す>(茂木先生伝承)が有用でした。
・上顎癌に対する「片側上顎骨全摘出術」直後の「筋突起付側頭筋弁による眼窩底即時再建術<Nasteff法>」が「眼球沈下予防」に有用でした(藤田浄秀<現 横浜市立大学名誉教授 医学部口腔外科学教室前主任教授・東医歯大歯学部同級生>、ほかの論文伝承)。
・気管切開術施行において、二人で各2本の金属製筋鉤を交互に直角に用いての皮下軟組織の鈍的分離・剥離(かつての上司、小浜先生・茂木先生伝承)が有用でした。
・顎口腔がん化学療法としての動脈注射法で、浅側頭動脈(時に上甲状腺動脈)経由の動脈注射管設置<挿入・留置>(かつての上司、関山先生伝承)が有用でした(特筆すべき10歳小児の上顎歯肉癌症例を経験しました)。
・ある抗癌薬(当時新開発された一般名ブレオマイシン)使用の化学療法施行に際して、間質性肺炎ならびに肺線維症発症という薬物副作用モニターリングの一法として動脈血ガス分析による動脈血酸素分圧測定を実施することとなりました。そのため、担当医として患者さまの腕の橈骨動脈穿刺・動脈血採取手技を会得することに励みました(かつての上司、戸塚先生<東京医科歯科大学歯学博士⇒富山医科薬科大学歯科口腔外科学教室元教授>指導)。
・下顎骨再建術としての骨移植術の自家腸骨採取に際して、術後の形態変形を最小限にする目的で腸骨稜の上縁部を温存する工夫を行いました。
・口腔内軟部組織再建術での皮膚移植術の大腿部中間層皮膚の採取に際して、目立たなくするボカシ効果を得る目的でのフリーハンドダーマトーム使用(かつて訪問教示を受けた元Prof. SEWARD<The London Hospital Medical College>・茂木先生伝承)が有用でした。
・強度の下顎前突症に合併した巨舌症での舌縮小術が有用でした(国際誌発表済<論文163・68>)。
・顔面皮膚および口腔内軟部組織再建術でのD-P(三角筋―胸筋)皮弁移植術に際して、前以て内面の必要部に大腿部中間層皮膚を移植しておく(茂木先生伝承)のは、内外両面の再建が同時に施行できる点で有用でした。
・顎口腔がんの外科療法(病巣除去手術、形成再建手術)に際して、自家移植組織として大胸筋皮弁の使用(成書伝承)が症例によって機能的および審美的に有用でした。
・耳下腺癌切除術後の顔面神経麻痺に対して、皮膚切開経由で準備した一部の咬筋弁の皮下トンネル経由での不明化した鼻唇溝部への移転(成書伝承)が機能的および審美的に有用でした。
・口唇を含む顔面部・顎下部・頸部皮膚における縫合に際して、極細白ナイロン糸を用いる緊密な真皮縫合<dermal stitchまたはdermatostitch 、勿論、その下部組織においては溶ける糸を用いた層々縫合>が審美的にも有用でした(かつての上司、清水先生・関山先生・茂木先生、および元Prof. SEWARD伝承)。
・顔面部・顎下部・頸部皮膚における切開線の方向を選択する際、一定方向を有する「茂木<もてぎ>らの皮膚割線」に沿わせると術後瘢痕量が少なく審美的にも良好でした(茂木先生伝承、<Misc18>参照)。
・治療の一環として、顎顔面部骨の上方部すなわち、顔面頭蓋<鼻骨を含む>を越えて脳頭蓋に属する前頭骨の一部・側頭骨<頰骨突起・関節結節・下顎窩を除く>の一部へ外科的侵襲を加える必要がある際、脳神経外科医の協力・指導を求めて執刀することが大切であり、手順において極めて有用でした(国際誌を含む学術論文発表済、<論文84&66>)。
・茎状突起過長症(イーグルEagle症候群とも呼ばれ、茎状突起過長発育異常あるいは茎状舌骨靭帯の化骨、石灰化を基礎とし、付近を走行する神経系<舌咽神経、三叉神経、迷走神経、交感神経>に対する機械的刺激に由来する病態です。症状は嚥下時や会話時疼痛<顎関節部や耳部への放散痛であることもある>、異物感、圧迫感などです。X線写真所見としては異常に長い茎状突起の像がみられます。)に対する治療として、口腔内からの長い茎状突起の切除(成書分担執筆済)が有用でありました。
・顎口腔がんの放射線療法の後遺症としての放射線性顎骨壊死・骨髄炎に対する治療方式を恩師上野先生から伝承するとともに、臨床資料を対象とした臨床病理学的研究の端緒をいただきました。その一部を私の大学院修了時の学位論文となし得ました(国際誌を含む学術論文発表済、総説・成書分担執筆済)。
・歯性上顎洞炎に対する上顎洞根治手術や術後性上顎囊胞・上顎洞内粘液囊胞・上顎洞内に増大した歯根囊胞に対する囊胞摘出術において、同時に行う対孔形成術(Caldwell-Luc法または和辻-Denker法)に際しては、鼻腔壁に自然孔に相対して可及的大きく(前後径2.5cmX上下径1.5cm程度)下鼻道に抜ける対孔を形成することが再閉鎖防止対策上、極めて大切であり有用でした(関山先生・石橋克礼先生伝承)。
・咬筋肥大症による顔面下方部腫大症例で、口内法<口腔粘膜切開のみ>による咬筋内側部の部分切除術施行が審美的にも極めて有用でした(二三の文献伝承)。また、咬筋内血管腫症例で、同じく口内法による血管腫摘出術施行が有用でした(二三の文献伝承)。
*懸命なる診療にもかかわらず「薬石効無く」治癒しないことが「顎口腔がん」の入院診療において時にあり、環境と事情が許す限り担当医が病理解剖<略して剖検>の実施に向けて努力することが大切です<病理解剖で得られた所見は病理医(在職する口腔病理医の主体的関与も)により報告書にまとめられ、口腔外科担当医、病理医、その他の医療者が一堂に会して臨床経過、検査データ、剖検結果などを検討する会議が開催されることがあります(東京医科歯科大学・浜松医科大学では定例でした)。それを臨床病理検討会(clinico-pathological conference、略称CPC)と呼び、議論や反省を通じて疾患の理解を深め、適切な診断法や治療法の参考にすることが病理解剖の結果を活かす究極の目的です。> (かつての上司、上野・清水・道・関山・小浜・石橋克礼・茂木克俊・戸塚の各先生伝承。<論文146・83・25・13>参照)。
※病棟教授回診<1991年4月から>の際、座位で入院患者さまと目の高さを合わせての診察を心掛け実行しました(下記Misc42の「ダウンロード<診療風景>」参照)。尚、乳児については、低めの座位で両膝・大腿下部の上に患児の肩・頭を乗せ<座位で向かい合う介助者または親御さんの両膝・大腿部と手・前腕・肘で患児の背中下部・臀部から脚を愛護的に保持させ>、12時の方向からの診察を行いました。
◎カルテ(診療簿)に可及的に病態カラー写真を貼付することで、臨床実習に資するようにしました(浜松医大で始め、長大でも継続しました)。
☆「血を観る領域」すなわち「外科」を志して大学院生として母校第一口腔外科学教室入局後、主に故 上野 正 名誉教授<(東京帝国大学→東京医科大学→)東京医科歯科大学定年退職⇒昭和大学定年退職>・清水正嗣 名誉教授<東京医科歯科大学⇒大分医科大学定年退職>・関山三郎 名誉教授<東京医科歯科大学⇒岩手医科大学定年退職>・茂木克俊 名誉教授<東京医科歯科大学⇒名古屋大学⇒浜松医科大学⇒東北大学定年退職>、ほかからご指導を受けてきました。
▽東医歯大では旧歯学部口腔病理学講座、歯科放射線学教室および医学部放射線医学教室と、岩手医大では歯学部口腔病理学講座と、浜松医大ではいくつかの基礎学講座および放射線医学教室と、長大ではいくらかの旧歯学部基礎歯学講座および医学部基礎講座との連携研究でそれぞれにお世話になりました。
※長大教室の19年間に「博士の学位」<博士号>を取得した者は、25名<2名の女性を含む>でありました。
✱もともと、「口腔外科手術は病巣除去手術と再建・形成的手術から成り立っている」と言われ・教えられてきました。実際、「病巣除去処置と再建・形成的処置」の結果としてその裏には「機能回復」があるということを体験してきました。
「生命の科学」に関して、生命:私共が関わる領域は人体の一部である顎口腔顔面部領域で局所的ではあるが、生命維持に極めて重要なところであるということからして「生命」そのものとの認識を持つべきと考えられます。
また、科学:ブロノフスキーによると「科学とは世界を記述する言葉(⇒意訳して<こと>)である」と。社会・人文・自然科学に分類できます。「科」;「物事を系統的に分類すること」という意味があるとおり、科学の初めは種々の事象を整理・分類することが大切です。
対比として官庁言葉としても、世界的にも「科学・技術」があり、この場合の技術はtechnology(マサチューセッツ工科大学の英名にも)の和訳に相当するもので、工学的生産、製造、先端的理工学的創設技術を意味します。一方、ヨーロッパルネサンス以来、あらゆる学問領域について、それぞれがscience and artから成るとされてきました。で、このartは辞書の2番目にある「技術、専門技術」にあたるものであり、あらゆる実地に属する部分です。医学・医療であれば、「診療行為」そのものということになります。
☆5年毎の節目<3回>と退職年度末とに教室業績集として「教授就任5周年記念誌」・「同10周年記念誌」・「同15周年記念誌」・「同19周年記念誌」の4冊を全て国費支払いで発刊しました。
◎定年退職(65歳時)に際する「ご挨拶」をこの場に再掲させてもらいます。
光陰矢のごとし、時の流れは早いもので、本年(平成22年・2010年)3月で、伝統ある長崎大学歯学部第一口腔外科学教室(かつての佐々木元賢教室で、平成2年度の1年間教授欠員)を2代目教室主任教授として平成3年度初めに担当してから満19年となり、定年退職します。この間、私に寄せられました皆様のご厚誼に厚く感謝しています。勿論、終生忘れられない思い出が少なくありません。そこで、改めてこの機に形に表すことが出来る限りの“記念誌”を準備委員会にまとめてもらうこととしました。これにより、私にとっての新天地で、我が教室員とともに懸命に励んできた成果を確認し、歯学部創設すなわち開講30周年を過ぎた今後のさらなる後継的発展を期することができれば幸いと考えております。
私共、顎・口腔外科の「顎口腔がん、ほか」の入院診療において、懸命なる診療にもかかわらず「薬石効無く」治癒しないことが時にあります。母校教室入局後41年間の診療体験として、担当医グループの一員、グループのチーフ、教室副科長・助教授さらには教室主任教授という立場でそれらの患者さまに接してきましたが、決して少なくはなかったそれぞれの皆様のご冥福を心からお祈りしています。避けて通れないこの種の診療場面に関して、若い「口腔外科専門医等」を目指す歯科医師は、上席医共々真摯に学ばねばならないわけです。
私共が、生じている疾患の発生部位として解剖学的に関与する領域は比較的狭いのですが、「口腔顎顔面外科学」で取り扱われる疾患は多種多様ですし、また、先進的研究遂行上、関与・連携すべき分野は多岐にわたり得ます。
これまで、貴重なご教示をいただいた多くの教室外指導者の方々に深謝致しておりますことは言うまでもありません。
この19年間はこれから続く教室の歴史のひとこまに過ぎません。今後とも引き続き関係各位のご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
新制長崎大学が設置され総合大学になって60年、歯学部創設から30年、「高きより高きへ」の旗印を一層高く掲げてのさらなる邁進が期待されます。(平成22年3月吉日)
☆些細なことでありますが、以前より教育現場、ほかで私が注意してきた留意すべき用語についてこの際、次のことを記します。
薬物治療<内服・注射>または服薬治療<内服のみ>←投薬治療、処方する←投薬する。
抗菌薬←抗生物質、抗がん(または癌)薬←抗がん(または癌)剤、鎮痛薬←鎮痛剤、坐剤←坐薬 日本薬学会の提唱を受けて厚生労働省が全ての国家試験で採用してきました。
絞扼<こうやく>反射choke reflexまたはgag reflex←嘔吐反射vomitingまたはemesis 生理学・内科診断学にもある如く本来の「嘔吐反射」と神経反射路の遠心路が一部異なります。私の歯学部学生の頃、当時の久保田教授の「歯科麻酔学」講義で、[「絞扼反射」は、英語のso-calledの和訳として「似て非なる」の意で用いられる「いわゆる」を前に付けた、すなわち英語的語法が主体での「いわゆる嘔吐反射」とも言われる。]と教わっていたが、いつのまにか一部の歯科医師、ほかによって「いわゆる」が省略されてきたように推察されます。但し、経験的に診療中「絞扼反射」がある程度長く・強く反復すると、時に人によっては胃内容物の「嘔吐」が発現することがあり得ます。
「粘稠なviscid」の稠の読み方は「ちゅう」が正しいが、「ちょう」とも読まれてきました。
舌の「茸状乳頭」の茸の読み方は「じょう」が正しいが、「じ」とも読まれてきました。
★診療現場で用いられる術語(専門用語・学術語)の略称(符牒)のうち、施設・スタッフの相違で紛らわしかったものとして次のものがありました。一つは胸部X線写真:「ブルスト」<独語のBrust胸>と「胸写」であり、もう一つは床副子:「シーネ」<独語のSchiene副子>と「プラッテ」<独語のPlatte床版(しょうばん)>でした。さらに、術語(専門用語・学術語)として、顎補綴における補綴(装着・製作)物の呼称に義顎と顎義歯がありました<歯科医師国家試験では後者が多く用いられてきたようであります>。
☆本邦で、各診療施設院長が保険診療請求を行う際の保険病名として、伝統的・慣習的に「アフタ性口内炎」が使用されている現状があります。言うまでもなく、それこそ教科書的・学術的に<勿論、国家試験問題においても>下記の通り整理・分類されています。
・口腔粘膜疾患としての慢性再発性アフタ: 1~数個のアフタが反復して発生し、数年から20年以上もの長い経過をとる。習慣性アフタとも呼ばれる。頻度が高く、神経質な成人、特に女性に多い。また、30~40代に多い。小児および喫煙者に少ない。不規則な優性遺伝形式を示すとの説もある。ところで「再発性アフタ」とは、定期的あるいは不定期的にアフタが繰り返し発生するものをいう。
<アフタ: 粘膜疹のひとつで、境界明瞭な直径数mmの円形または楕円形の有痛性潰瘍である。その底は平らで、灰白色の壊死性組織がその表面にある線維素性炎症局面。潰瘍を囲んで紅暈と呼ばれる環状の発赤がみられる。病理学的成り立ち・経緯を問わない。>
・他方の「口腔軟組織の炎症」という位置づけであるところの「アフタ性口内炎(臨床的病名)」: 広範な口内炎(粘膜が発赤、腫脹しカタル性になる)に伴って、多数のアフタが出現する。発熱、倦怠感とともに口内熱感がある。このアフタは比較的小型(直径2mm前後)で、群集しており、特に、口唇、口底、舌下面、軟口蓋などに多発する。硬口蓋、歯肉では少数であり、また舌背では不定形となることがある。自発痛および強度の接触痛があり、唾液粘稠化と口臭の増強がある。摂食、嚥下および会話障害。所属リンパ節の腫脹。原因;ウイルス感染、アレルギー、自律神経失調、内分泌障害など。具体的に下記の疾患が該当する。
a)(急性)疱疹性(歯肉)口内炎
単純疱疹ウイルスの感染。口唇疱疹と合併して、あるいは口腔粘膜のみに出現する。このウイルスに対する初感染は主に乳幼児であるが、成人における初感染もまれにある(HSV抗体価検査)。また、成人での再発がある。発熱(39度C前後)、悪寒、頭痛などが突発し、まもなくアフタ性潰瘍が出現する。摂食障害が進み衰弱する。最盛期間は4~5日で、その後は、快方に向かう。水疱出現はごく短時間。まれに角結膜炎、髄膜炎、敗血症を合併することがある。
b)帯状疱疹
帯状疱疹ウイルス感染で主に成人に発症。神経との親和性が強く、神経痛様疼痛を伴い、その分布領域に一致して発疹が出現する。三叉神経の分布と関連する(第二、三枝で、片側性)。顔面皮膚に紅斑を伴った直径1~3mmの小丘疹が集蔟的に発生する。さらに丘疹は水疱に変わり、破れてびらんとなり、痂皮で被われる。また、ほぼ同時に口腔粘膜にアフタ性潰瘍が多数発生する。水疱出現はごく短時間。3~4週で治癒。Hunt症候群;顔面および耳部の帯状疱疹に、顔面神経麻痺、めまい、味覚障害などが合併したもの。
c)手足口病(口蹄病)
coxsacki A16型ウイルス感染による伝染病。主に幼小児で地域的に小流行する。発熱、悪寒、アフタ性潰瘍、手足皮膚に紅斑を伴った小水疱が散発する。10日前後で治癒。
d)ヘルパンギーナ
coxsacki A4型ウイルス感染による伝染病。5歳以下の幼児か成人。口峡部(軟口蓋、口蓋垂、口蓋舌弓、口蓋咽頭弓)に紅斑を伴った小水疱が出現し、さらにアフタ性潰瘍となる。10日前後で治癒。

そこで、自身の推察を含めて記載すると、かつての厚生省管轄で、学術的に現行の解釈・定義が確立する以前から保険病名として、「アフタ」が出現する疾患全てについて、敢えて区別せずに伝統的・慣習的に「アフタ性口内炎」が使用されてきたのでしょう。実際、診療現場において重宝されてきたようでもあります。
しかしながら、現行大学授業・CBT・国家試験、ほかにおいて厳格に区別使用されていることは当然のこととして認識すべきです。
※2020<令和2>年度現在、長崎リハビリテーション学院言語療法学科(<顎口腔領域に関連する>「器質性構音障害」 ・ 長崎リハビリテーション学院言語療法学科(一般臨床医学のうちの「"外科系の一部領域"分担」)の非常勤講師を務めています。加えて、その他の卒後教育関連業務に関与しています。
☆1944(昭19)年7月、富山市生<神通川の近く>。<1945年8月、同居祖父が新潟県長岡市{(日本時間1941年<昭和16年>12月8日未明、ハワイ時間12月7日の)真珠湾攻撃時の総司令官 山本五十六の故郷)}に続いての米軍無差別爆撃「焼夷弾」直撃被弾で他界した富山大空襲をくぐり抜けていました!! (2012/03/18のNHK総合TV「東京大空襲」で住民被弾に関する悲惨な類似描写がありました!!!)>
★息抜き法: よく swing & drive し、しかも mellow で cool & groovy & sophisticatedな、すなわち粋な主流派モダンジャズ<ダンモと呼ばれていました。Art Blakey & the Jazz Messengers - Moanin'(moanうめく,嘆く, 悲しむ): https://www.youtube.com/watch?v=7UpOvIK2UlY が入門曲でした。母校大学の4~5人からなるコンボ(H先輩tp、Y同学年生piano、某先輩ds、ほか)でウッドベースを担当したことがありました。御茶ノ水から神田駿河台&神田神保町・東京駅八重洲口・渋谷道玄坂・新宿歌舞伎町・盛岡市・長崎市思案橋&中央橋あたりのモダンジャズ喫茶によく出入りしてました。最近の愛聴ラジオ番組は、NHKFMのセッション(土曜夜) とジャズ・トゥナイト(土曜夜)。>鑑賞。身体動かし: 軟式草野球練習&公式戦参加<高校までは帰宅部でしたが、大学で野球部(準硬式・硬式)に入部し二塁手として関東地区大会に出場したことがありました。その後の学内・学外職場対抗の軟式野球戦では内野手と投手をやってきました。現在、市内のクラブチーム(20~70代のメンバー)に所属し外野手・内野手・投手を適宜に分担しています。>・硬式テニス遊び・プール遊び・卓球遊び・ウォーキング・ジョギング・ハードな自転車乗り・エアロバイク・過去にはスキーとアイススケート。最近、健康麻雀クラブに参入しました。


論文

  241

MISC

  171

書籍等出版物

  17

講演・口頭発表等

  395

共同研究・競争的資金等の研究課題

  4

その他

  18