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May, 2013

再考!バイオフィルム! 結核菌の増殖、長期生存、および静止期以降の薬剤抵抗性獲得の分子メカニズム

BACTERIAL ADHERENCE & BIOFILM
  • 松本 壮吉

Volume
26
Number
First page
21
Last page
24
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
日本バイオフィルム学会

結核菌は人を住みかとし、菌の旺盛な生体内増殖によって生じる結核(症)は、年間100万人以上の死をもたらす。肉芽腫は、結核に特徴的な病変であり、一般のバイオフィルムと異なり宿主由来成分によって構成されるが、菌の生存や薬剤抵抗性を促す点で"バイオフィルム様"の機能構造体といえる。本稿では、長期の潜伏感染後の発病や肉芽腫形成など、結核に特徴的な病態進行を背景として、結核菌のDNA結合性蛋白質Mycobacterial DNA-binding protein 1(MDP1)の発見とMDP1がヒト結核肉芽腫で発現し、結核菌の増殖制御や薬剤抵抗性を含む長期生存のメカニズムについての研究成果を紹介する。(著者抄録)

ID information
  • ISSN : 1348-6071
  • Ichushi Web ID : 2014058769

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