MISC

2003年5月

【食中毒】 海外旅行と食中毒

医薬ジャーナル
  • 松本 壮吉
  • ,
  • 小林 和夫

39
5
開始ページ
1479
終了ページ
1483
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)医薬ジャーナル社

我が国の年間海外渡航者は約1700万人であり,そのうち,代表的な食中毒である下痢性疾患が蔓延している熱帯地域や開発途上国への渡航者は約500万人と,その3割を占めている.下痢症状を経験する渡航者は全体の20〜50%であり,その渡航先として開発途上国(ラテンアメリカ,アフリカ,中東及びアジア諸国)が多い.渡航者下痢症の約20%は病原微生物感染に起因している.基本的治療は,水分と電解質の補給である.予防は,1)調理,2)煮沸,3)皮をむく,4)疑わしいものは口にしない,5)調理直後に摂取などを遵守することである.更に,渡航先の疾病発生動向や医療情報を事前に把握することは,安全な海外渡航に極めて重要である

ID情報
  • ISSN : 0287-4741
  • 医中誌Web ID : 2003258985

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