2021年
小学校学習指導要領改訂に伴う小学校理科教科書における変化
日本科学教育学会研究会研究報告
- ,
- ,
- 巻
- 35
- 号
- 7
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- DOI
- 10.14935/jsser.35.7_19
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本科学教育学会
<p>2017年に告示された小学校学習指導要領により,各教科の「見方・考え方」が新たに設けられた。理科では,「理科の見方・考え方」が「物事を捉える視点や考え方」として表現されており,従来は育成すべき目標であったのに対し,問題解決の中で児童が用いるべきものとなった。本研究では,学習指導要領の改訂に伴う教科書の記述の変化に着目し,日本の小学校理科の教科書が想定している理科の問題解決における問いの特徴を明らかにすることを目的とした。特に今回は,実験の方法を児童に考えるように促すことにつながる問いを「方法に関する問い」とし,これらに注目する。分析対象を2017(平成29)年告示の小学校学習指導要領に準拠し,2019年に検定を受けて2020年の4月から使用されている5社の出版社の教科書として,記述から「問い」を抽出した。クロス集計を行ったところ,「方法に関する問い」は第5学年に集中しており,「どのように」や「どうしたら」といった疑問詞を持つ「問い」が多く用いられていることがわかった。第3学年や,第6学年ではこれらの学年特有の「理科の見方・考え方」に関する問いがあまり現れていないことが確認された。</p>
- ID情報
-
- DOI : 10.14935/jsser.35.7_19