Works(作品等)

2006年4月 - 2009年3月

科学研究費補助金研究成果報告書「矮性ネピアグラスによる省力的・環境保全的な繁殖牛飼養体系の九州沖縄地域への普及」


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ネピアグラス矮性晩生品種(DL)の南九州地域への適応性とDL草地の省力的、永続的な繁殖牛飼養体系の確立を3ヵ年間検討した。その結果、南九州低標高地ではDLは越冬期間の最低気温の極値が-6.2℃以下で越冬率が急減する(石井ら2006;Ishii et al. 2008)が、DL-追播イタリアンライグラス草地は、造成2年目以降年間約130~160日間輪換放牧可能で、DLの草高を約100~110cmに保てば、造成後少なくとも5ヵ年間、家畜増体性(約0.5kg/日)と利用率(約50%)の高い草地を維持でき(石井ら2007)、このことは南九州の平均的頭数の繁殖牛群でも実証された(石井ら 2009)ことから、和牛繁殖の新たな飼養体系として提起された。