MISC

1999年

顎関節構築による骨関節隙の3次元的計測法の検討

日本顎口腔機能学会雑誌
  • 宇佐美 博志
  • ,
  • 森 隆司
  • ,
  • 川口 豊造
  • ,
  • 大山 尚彦
  • ,
  • 加藤 栄蔵
  • ,
  • 高濱 豊
  • ,
  • 内藤 宗孝

6
1
開始ページ
11
終了ページ
18
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.7144/sgf.6.11
出版者・発行元
日本顎口腔機能学会

CT画像から顎関節を3次元構築して, 骨関節隙を計測することで, 顎関節の骨形態および下顎頭の位置を同時にとらえる方法を検討した.顎関節と上顎歯列の位置を対応させるために, 顔弓様の治具を製作した.治具には, アルミニウム管を用いた標点部が3カ所に設けてある.治具を被験者の上顎歯列に装着し, スライス厚2mm, スライス間隔1mmで軸位方向のCT検査を行った.CT画像から抽出した構成座標, すなわち下顎頭では約12000点, 下顎窩では約24000点を用いて, 左右側の顎関節骨形態の構築像を作成してリアルタイムグラフィックスソフトウェアで表示した.さらに, 歯列の情報として, 咬合平面を示す3角形を画像に組み入れた.骨関節隙の量は, 下顎窩と下顎頭の構成座標間の3次元的距離を算出して, 5mm以下の部位について1mmごとに下顎頭の構築像上に色分けして描画し, これを近接部位分布図とした.以上から, 次の結論を得た.1.一度のCT検査で, 両側の顎関節骨形態を同一座標系でとらえることができる.2.咬合平面と平行な面を3次元画像に組み入れて, 顎関節と歯列との位置関係を評価できるようにした.3.近接部位分布図により, 下顎頭形態と同時に, 下顎窩に対する下顎頭全体の相対的な位置を視覚的に評価することができる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.7144/sgf.6.11
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001091966
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1047134X
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2001215574
ID情報
  • DOI : 10.7144/sgf.6.11
  • ISSN : 1340-9085
  • ISSN : 1883-986X
  • CiNii Articles ID : 110001091966
  • CiNii Books ID : AN1047134X

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