共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

英語二重課題取組時の視線追跡から導く自律学習支援

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
20K00796
体系的課題番号
JP20K00796
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は,「英語二重課題取組時の視線追跡から導く自律学習支援」のパイロット研究である。この研究の最終目的は、TOEICテストのリスニング問題に苦しむも「何に困っているか言葉で伝えられない」と悩む函館高専の学生を被験者とし、学生がリスニング問題に取り組む際の視線を記録し、視線の動向を可視化した上で、学生自身にリスニング問題を解く最中の自分の視線の動向を確認させ、自身の英語音読時の視線動向等も比較させながら、自らの認知プロセスを客観的に自己分析させる。このメタ認知的活動を通じて、学生に学習方策の自律的改善を導く学習支援方法を確立し、その有用性を検証することである。2021年度は、TOEICテストで500~600点を有する2名と300点以下の2名の学生の同意を得て、4名の被験者に研究を行った。被検者に一人ずつ実験を行い、TOEICテストのリスニングPart3の問題を解答中の視線を記録した。このパイロット研究(1)の目的は、TOEICテストのスコアが高い学生と低い学生では、リスニング問題解答時の視線の動向がどのように計測され、また計測データにどのような相違点があるかを検証した上で、この視線追跡を通して、TOEICテストのスコアが低い学生に、自身の認知プロセスを客観的に自己分析させ自律的な学習支援を導くための手がかりを掴むことであった。今回の実験は、TOEICテストのPart3から1題(対話文形式の問題・設問3つ)の視線追跡を行ったが、100秒程度のリスニング問題で、TOEICテストのスコアが低いX(被験者①・被験者②)とスコアが高いY(被験者③・被験者④)で7つの相違点が考察できた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00796
ID情報
  • 課題番号 : 20K00796
  • 体系的課題番号 : JP20K00796

この研究課題の成果一覧

論文

  2

講演・口頭発表等

  6