2008年
ジャンプトレーニングが思春期後期にある生徒の疾走能力に与える影響
体育学研究
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- 巻
- 53
- 号
- 2
- 開始ページ
- 353
- 終了ページ
- 362
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 社団法人日本体育学会
本研究では,思春期後期にある男子生徒を対象として,体育授業中にジャンプトレーニング(ハードルジャンプ,スキップおよびバウンディング),筋力トレーニング(レッグランジ,シングル・レッグ・スクワットおよびスクワット)および複合トレーニングを週1回の頻度で8週間実施し,各トレーニングが50m疾走能力に与える影響を各種のジャンプ力や脚筋力の適応から検討することにした.疾走能力に関する項目では,ジャンプトレーニング群において50m平均疾走速度,最大疾走速度,30-40mおよび40-50m区間における疾走速度が有意に向上した.また,複合トレーニング群において50m平均疾走速度が有意に向上した.ジャンプ力に関する項目では,ジャンプトレーニング群において,リバウンドジャンプの接地時間が有意に短縮してパワーが有意に向上し,立五段跳および立三段跳の跳躍距離が有意に向上した.また,複合トレーニングにおいてリバウンドジャンプのパワー,垂直跳の跳躍高および立三段跳の跳躍距離が有意に向上した.脚筋力に関する項目では,いずれの群も有意な変化を示さなかった.本研究の結果は,筋力や瞬発力の発達が緩やかになる思春期後期の年代に対しても,体育授業においてジャンプを反復するトレーニングを実施することで,疾走動作に類似した動きの中で脚が短時間に大きな力を発揮する能力が高まり,疾走能力が改善することを示唆するものである.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110007028144
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00409623
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/9770202
- ID情報
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- ISSN : 0484-6710
- CiNii Articles ID : 110007028144
- CiNii Books ID : AN00409623