平成20年度に浜松医科大学医学科では1年次学生を対象にMolecular Biology of the Cellを利用した英語教育を試みた。この試みは一般英語(EGP)から医学英語(EMP)への橋渡しを目指し、高等学校および大学の一般教育科目で履修している科目との連携、2年次以降に履修する医学の専門教育科目との連携を図ったものである。学生に対するアンケートの形式をとり、前期末に形成的評価、後期末に総括的評価を行った。総括的評価から、目標を達成するために努力し、お互いに刺激を受けたことが伺えた。形成的評価と総括的評価とを比較すると、難しかったとする回答が33.3%減少する一方、有意義であったとする回答が122.7%増加した。一方で、英語の力が変わらなかったとした学生は総括的評価で43.1%にのぼった。