MISC

2020年

生体等価ファントムを用いたElectrical Impedance Myographyにおける電極間距離と電流到達距離の関係性

日本生体医工学会大会プログラム・抄録集(Web)
  • 佐藤宏樹
  • ,
  • 中村隆夫
  • ,
  • 楠原俊昌
  • ,
  • 花山耕三

59th
開始ページ
399
終了ページ
399
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11239/jsmbe.Annual58.399
出版者・発行元
公益社団法人 日本生体医工学会

<p>Electrical Impedance Myographyによる骨格筋のインピーダンスは, 筋細胞の構造的均一性や疾患原性変化の評価指標となる可能性が示されている(Sanchez 2017). しかし, 骨格筋の上層には皮下脂肪などの組織が存在することから, 対象筋に応じた電極間距離の調整が必要である. 本研究は骨格筋のインピーダンス測定の基礎的研究として, 脂肪と骨格筋を想定した生体等価ファントムによる2層モデルを用いて, 電極間距離による電流到達距離を検討した.本実験では,先行研究を参考に導電率が6.61 m/s(骨格筋) , 0.99 m/s(脂肪) の2種類の寒天ファントム(縦70 mm×横180 mm) を用いて, 生体組織を想定した2層モデル(脂肪厚は10mmで固定) を作製した. 測定は表面電極(Ag-AgCl, 15 mm×10 mm)を用いた4電極法とした. 電流電極間距離D(40-100 mm, 4条件)として, 電位電極は電流電極の内側10mmに設置した. インピーダンスの大きさZの測定はSFB7(impedimed, Australia)を用いた. 骨格筋のファントム厚xがある値以上となればZは一定値となるが, xが薄くなると電流経路が狭くなるためZは増加する. xを10 mm間隔で10 mmから60 mmまで変化させた6条件でZを測定した. 電極間距離Dにおけるxに対するZを指数関数と定数との和として近似計算した. Zの推定値がこの定数値105%となるxを電流到達距離Lと定義した. 本実験の結果, Dが60, 80, 100 mmの場合, Lは55, 70, 87 mmと直線的な相関関係を示した.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11239/jsmbe.Annual58.399
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202002231689087824
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007885073
ID情報
  • DOI : 10.11239/jsmbe.Annual58.399
  • ISSN : 1347-443X
  • J-Global ID : 202002231689087824
  • CiNii Articles ID : 130007885073

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