2016年12月
下水汚泥と地域バイオマスを用いた食用きのこ栽培技術の開発
土木学会論文集G (環境)Vol72,No.7 Ⅲ_515_Ⅲ522.
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- 巻
- 72
- 号
- 7
- 開始ページ
- 515
- 終了ページ
- 522
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejer.72.III_515
本研究では,下水処理場由来のバイオマスの利用拡大を目指し,下水汚泥(脱水汚泥)をきのこ培地の栄養材とした培地でヒラタケの栽培試験を実施した.その結果,下水汚泥はきのこ培地の単独の栄養材としては利用できないが,甘藷焼酎粕乾燥固形物(甘藷焼酎粕)と併用することで,対照区と比較して菌糸伸長の促進と栽培期間の短縮が最大10日程度認められ,かつ培地10gあたりの収量性が20%高まることが明らかになった.また,本培地でヒラタケを栽培すると,対照区と比較して遊離アミノ酸を3.4倍多く含む高品質きのこを栽培できることがわかった.さらに本培地の重金属含有量は肥料取締法に基づく基準値以下であり,栽培した子実体からも重金属は未検出で子実体に移行しないことから,食品としての安全性を確認した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejer.72.III_515
- eISSN : 2185-6648