TOJO Yoshikuni

J-GLOBAL         Last updated: Oct 19, 2019 at 02:50
 
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Name
TOJO Yoshikuni
Affiliation
Ibaraki University
Section
College of Education, Teacher Training Course (Education of Children with Disabilities)
Job title
Contract Professor
Other affiliation
Ibaraki University
Research funding number
00132720

Profile

 私は、大学院生の頃から現在までの40年間、自閉症(現在は、自閉スペクトラム症と呼ばれている)の基礎研究と臨床実践・臨床研究を続けている。
 最近、特に関心をもっている研究課題は、自閉スペクトラム症やADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害のある幼児・児童・生徒が急増している現象の実態について分析し、急増の原因を解明するとともに、発達障害の発症率を低下させる方策と症状改善のための方策を確立するという課題である。
 さらに、「繰り返しや規則的な要素が強いと同時に社会的随伴性のない情報過剰環境に対応(適応)しようとする乳幼児の自発的な行動が、自閉スペクトラム症の発症の原因となっている可能性がある」という私の仮説(JSPS科研費JP26590250の研究成果報告書(https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-26590250/26590250seika.pdf)および編著書『自閉スペクトラムの発達科学、日本発達心理学会編、新曜社、2018年3月刊行』を参照いただきたい)の検証を目的とした研究の推進である。
 この仮説(試論)を実証することができれば、自閉スペクトラム症の発症の敏感期(好発期)と考えられる早期幼児期(0歳から3歳頃まで)の乳幼児には、繰り返しや規則的な要素が強いと同時に社会的随伴性のない情報過剰環境に適応しようとする自発的な行動を惹起させやすいタブレットやスマホ(これらは、乳幼児でも簡単に操作ができ、満足感を手軽に得やすい機器)に見入らせない・聴き入らせない・さわらせないという対処が有効であると提言することができると考えている。また、ADHDや学習障害(限局性学習症:SLD)の好発期と考えられる幼児期(6~7歳頃まで)においても、上記とは若干異なる理由から、タブレット・スマホ(スマートフォン)・DVD・BDなどには見入らせない・聴き入らせない・没頭させないという対処が有効であると提言することができると考えている。
 しかしながら、このような対処は、現実的にはかなり難しいので、こうした試みは、医療機関や大学などの専門家の助言をもとに、自治体が主導して地域を定めて実施し、その効果や問題点などを検証することが必要であろうと考えており、共同研究を計画したいと考えている。

Research Areas

 
 

Academic & Professional Experience

 
Oct 1979
 - 
Sep 1992
国立特殊教育総合研究所分室研究員
 
Oct 1992
 - 
Mar 1999
国立特殊教育総合研究所分室主任研究官
 
Apr 1999
 - 
Mar 2004
国立特殊教育総合研究所分室長
 
Apr 2004
 - 
Mar 2017
茨城大学教育学部教授
 
Apr 2006
 - 
Mar 2011
放送大学客員教授
 

Education

 
 
 - 
1978
実験心理学専攻, Graduate School, Division of Education, Tokyo University of Education
 

Published Papers

 
Akechi, H., Kikuchi, Y., Tojo, Y., Hakarino, K., Hasegawa, T.
Autism Research   11(9) 1239-1244   Sep 2018   [Refereed]
Asada, K., Tojo, Y., Hakarino, K., Saito, A., Hasegawa, T., & Kumagaya, S.
Journal of Autism and Developmental Disorders,   48(2) 611-618   Feb 2018   [Refereed]
言語的命題化は自閉スペクトラム症児の誤信念理解を促進するか?:介入実験による検証
藤野博・松井智子・東條吉邦・計野浩一郎
発達心理学研究(日本発達心理学会)   28(2) 106-114   Jun 2017   [Refereed]
東京学芸大学紀要 総合教育科学系Ⅱ, 67, 235-243. (2016).
南島彩乃・藤野博・松井智子・東條吉邦・計野浩一郎
東京学芸大学紀要(総合教育科学系Ⅱ)   67(2) 235-243   Feb 2016
Akechi, H., Stein, T., Kikuchi, Y., Tojo, Y., Osanai, H., & Hasegawa, T.
Cognition   143 129-134   Jul 2015   [Refereed]

Misc

 
発達障害と不登校の関連と支援に関する現状と展望
加茂 聡・東條吉邦
茨城大学教育学部紀要(教育科学)   59 137-160   May 2010
発達に障害のある子どもの聴覚過敏の特徴-その実態・原因・対応-
東條 吉邦・木澤 菜穂子・加茂 聡・初塚 眞喜子
平成19年度~平成21年度科学研究費補助金(基盤研究(B)19330210)研究成果報告書   57-62   Mar 2010
発達障害の視点から見た不登校-実態調査を通して-
加茂 聡・東條吉邦
茨城大学教育学部紀要(教育科学)   58 201-220   Aug 2009
自閉症児に理解しやすい音声指示のあり方の解明
東條吉邦
平成19年度~平成21年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書   1-92   Mar 2010
教育支援(自閉性障害)
東條吉邦
精神科治療学   24(増刊) 308-309   Oct 2009

Books etc

 
自閉スペクトラムの発達科学
藤野博・東條吉邦(共編著)日本発達心理学会(編) (Part:Joint Editor)
新曜社   Mar 2018   ISBN:978-4-7885-1576-5
「発達の多様性」として自閉症を捉え直す。いま自閉症の概念は大きく変わりつつあり、医学的な症状としてだけでなく神経発達の多様性の問題として考える視点が注目されている。しかし「自閉症」から発達の多様性と連続性を表す「自閉スペクトラム症」に名称が変わったものの、国際的な研究動向をみても、その観点からの検討は緒についたばかりといえる。これまで治療や行動修正の対象になる病理現象として捉えられてきた自閉症を、発達の多様性の具体的な現れという視点で捉え直し、心理学、医学、支援者、当事者など多様な立場から...
臨床発達心理学の基礎[第2版](本郷一夫・金谷京子編)発達障害
東條吉邦 (Part:Joint Work)
ミネルヴァ書房   Apr 2016   ISBN:978-4-623-07662-8
発達と支援
日本発達心理学会 (Part:Joint Work)
新曜社   May 2012   ISBN:978-4-7885-1278-8
発達障害の臨床心理学
東條吉邦,大六一志,丹野義彦 (Part:Editor)
東京大学出版会   Jan 2010   ISBN:978-4-13-011125-6
発達障害者支援法の制定以後、ますます重要となっている発達障害への心理学的支援について、第一線の研究者=実践者が、脳科学をはじめとする生物学的知見や、医療、学校、地域との連携を視野に入れ、実証にもとづく「発達障害の臨床心理学」の見取り図を描いた。
自閉症-幼児期精神病から発達障害へ-(高木隆郎編)自閉症児の教育
寺山千代子,東條吉邦 (Part:Joint Work)
星和書店   Sep 2009   ISBN:978-4791107230

Conference Activities & Talks

 
自閉スペクトラム症児とその兄弟姉妹の発達環境の検討―乳幼児期のテレビ視聴の状況と対人行動の特徴に関する調査から―
東條吉邦・高橋和子
日本自閉症スペクトラム学会第15回研究大会   28 Aug 2016   
ASD 児・TD 児における動画および静止画像に対する「自動的」表情模倣
橋彌和秀・小林洋美・孟憲巍・宇土裕亮・前山航暉・長内博雄・計野浩一郎・東條吉邦・齋藤慈子・長谷川寿一
日本発達心理学会第27回大会   29 Apr 2016   
自閉症研究の現在 [Invited]
東條吉邦
日本特別ニーズ教育学会第21回大会   17 Oct 2015   日本特別ニーズ教育学会
Theory of mind and receptive vocabulary in school-aged children with high-functioning autism spectrum disorder.
Fujino, H., Matsui, T., Tojo,Y., & Osanai, H.
17th European Conference on Developmental Psychology   11 Sep 2015   
ASD者におけるアイコンタクトによる心拍数の減少
菊池由葵子, 東條吉邦, 長内博雄, 齋藤慈子, 長谷川寿一
日本発達心理学会第26回大会   21 Mar 2015   

Research Grants & Projects

 
自閉症者の社会的困難の認知神経学的基盤を実際場面で捉える:基礎研究から臨床応用へ
科研費
Project Year: Apr 2014 - Mar 2017
自閉症児に不安を与えない支援のあり方の検討
科研費(基盤研究(B))
Project Year: Apr 2011 - Mar 2015
自閉症児に理解しやすい音声指示のあり方の解明
Project Year: Apr 2007 - Mar 2010
高機能自閉症児およびADHD児の社会性の評価と育成に関する研究
Project Year: Apr 2004 - Mar 2007