メディア報道

2014年7月2日

電力損失抑える合金、東北大、モーター・変圧器に利用


種別
新聞・雑誌
発行元・放送局
日経産業新聞
番組・新聞雑誌名
掲載箇所

東北大学の竹内章特任教授らは、モーターや変圧器の電力損失を大幅に減らす材料を開発した。鉄やコバルト、ケイ素、ホウ素、リン、銅でできた合金=写真は同特任教授提供=で、結晶の大きさを平均で25ナノ(ナノは10億分の1)メートルに抑えることで性能を高めた。モーターや変圧器の鉄心に使うと、送電網や家電製品の消費電力を抑えられるという。今年中に試験提供する予定だ。
開発した合金はまず、分子や原子が不規則に並ぶアモルファス(非晶質)の状態をつくった。その後、熱を加えて結晶化した。研究グループは処理方法を工夫し、微細な大きさでそろうようにした。
試作した合金は磁石としての性能を示す磁束密度が1・84テスラと、電磁鋼板とほぼ同じだった。電磁鋼板は電力損失が大きいという問題があるため、鉄心には使われていない。
今は、鉄やケイ素、ジルコニウム、ニオブなどでできたアモルファス合金を鉄心に使っている。しかし、