共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

食欲調節機能と味覚機能を介した加齢者QOLの向上に役立つ亜鉛関連因子の解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H02903
体系的課題番号
JP19H02903
配分額
(総額)
14,170,000円
(直接経費)
10,900,000円
(間接経費)
3,270,000円
資金種別
競争的資金

味覚障害患者では、唾液中の総CA(Carbonic anhydrase炭酸脱水酵素)活性および唾液中の亜鉛濃度・タンパク質濃度が健常者と比べて有意に低下していた。また、プロテオーム解析の結果から、健常者では唾液中タンパク質のうち約10%がCAであり、CAのうち99.9%以上がCAVIであることが分かり、味覚障害患者では唾液中のCAVIの濃度も健常者よりも低下していた。このことから、唾液中CA活性が低下して味覚感度が低下する機構が示唆された。CAVI の遺伝子多型の解析の結果からは、アミノ酸配列の1箇所の違いによるタンパク質立体構造の変化が、味覚障害の発症機序に関与する可能性が初めて示された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H02903
ID情報
  • 課題番号 : 19H02903
  • 体系的課題番号 : JP19H02903