論文

査読有り 筆頭著者 責任著者
2022年4月28日

極北オーロラ発光のスペクトル解析と感性評価

日本感性工学会論文誌
  • 稲垣照美,穂積訓

21
2
開始ページ
225
終了ページ
232
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.5057/jjske.TJSKE-D-21-00054
出版者・発行元
日本感性工学会

本研究は,オーロラの光と人の感性について,オーロラの発光現象が有する色相のゆらぎを解析するとともに,感性情報計測の観点から実験的な検討を加えたものである.その結果,以下のようなことが明らかとなった.,・明度・彩度・色相・主波長に関するオーロラ光の変動現象には,輝度変動と類似の1/fゆらぎが存在し,人に作用する癒し効果の存在する可能性が高い.,・青紫や緑を中心波長帯に持つオーロラには,色相心理学的意味合いからも癒し効果の存在する可能性が高い.人はオーロラの光や色を美しく幻想的にゆらぐものという認識を持っており,そうしたオーロラに対して神秘的・感動的感情や心地良さを抱いている. ,・従来からのオーロラに対する一般的な「神秘」や「美」などの印象に加え,明度・彩度・色相・主波長に関するオーロラ光のゆらぎ現象も人の印象に大きく寄与している.また,「快適」「抑揚」「雄大さ」「親しみ」「変化」「強弱」などの因子が寄与している.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5057/jjske.TJSKE-D-21-00054
ID情報
  • DOI : 10.5057/jjske.TJSKE-D-21-00054

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