2004年 - 2005年
HIV-1感染における新規コレセプターの臨床的意義の解明
文部科学省 科学研究費補助金(特定領域研究) 特定領域研究
- 課題番号
- 16017217
- 体系的課題番号
- JP16017217
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 8,600,000円
- (直接経費)
- 8,600,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
【目的と意義】G蛋白質共役レセプター(GPCR)が、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)、同2型(HIV-2)、あるいはサル免疫不全ウイルス(SIVs)のコレセプター機能を有する。約15種類のGPCRにコレセプター活性が確認されているが、それらの生体内HIV-1感染における役割や臨床的意義は不明である。本研究では、我々がコレセプター活性を同定したケモカイン・レセプターD6、及びフォルミルペプチド・レセプターFML1の機能解析を行った。【方法】発現ベクターpCX-bsrにクローニングしたD6、及びFMI1の蛋白質コード領域に、PCR法を用いて欠失、及びアミノ酸置換変異を導入し、CD4を発現させたヒトglioma由来NP-2/CD4細胞株に導入して、HIV/SIV感染感受性を解析した。【結果】D6発現NP-2/CD4細胞は、R5-X4型2重指向性HIV-1株(GUN-1WT、GUN-4WT、GUN-7WT)に感受性を示したが、R5-GPR1型株(GUN-1v、GUN-4v、GUN-7v)、R5型株(Ba-L、SF162)、およびX4型株(IIIB)に対しては非感受性であった。また、HIV-2株(CBL23、ROD/B、SBL6669)及びSIV株(mac251、mndGB-1)に対する感受性も低かった。FML1発現NP-2/CD4細胞は、GUN-4V株とGUN-7WT株に感受性を示した。用いたHIV-2株、及びSIVmndGB-1株にも高い感受性を示した。また、いくつかのHIV-1臨床分離株に対して高い感受性を示した。【考察】D6およびFML1は、HIV-1、HIV-2、あるいはSIVのコレセプターとして、CD4依存的に機能する。特に、FML1をコレセプターとして効率良く利用するHIV-1臨床分離株が認められることから、生体内HIV-1感染における関与が注目される。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 16017217
- 体系的課題番号 : JP16017217