1987年4月 - 1988年3月
災害多発地域における「災害文化」の研究 Research Project
- 配分額
-
- (総額)
- 2,800,000円
- (直接経費)
- 2,600,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
昭和62年度においては, 津波災害班, 噴火災害班, 台風災害班の三班にわかれ, それぞれ, 岩手県下閉伊郡田老町, 鹿児島県鹿児島市と桜島町, 高知県高知市と土佐市において, 地元市町での聞き取り調査および地域住民へのアンケート調査を実施した. 対象者の数は田老町300名, 鹿児島市・桜島町1,000名, 高知市・土佐市300名である. なお, 噴火災害班は当初北海道虻田町を対象地とする予定であったが, 聞き込み調査の結果, 対象地としては不適当であると判断し, 鹿児島市・桜島町への変更した. 三班の統一テーマは自然災害の多発地域に形成たれる災害文化の実証研究である. 三地区でのアンケートの主な質問項目は, 当該地域での過去の被災経験, 避難経験, 津波・噴火・台風などにかかわる言伝え, 伝承, 地域住民の災害観ならびに日頃の防災対策, 防災教育(学校教育および社会教育), 防災訓練, 防災についての社会化, 当該地域からの移転希望, 噴火・地震などの予知への信頼など多岐にわたっ