2019年9月10日
ガラス円筒面チャネルによりガイドされた4MeV-C4+イオンビームのフルエンス測定
日本物理学会2019年秋季大会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 一般社団法人 日本物理学会
- 開催地
- 岐阜大学柳戸キャンパス
数MeVの高速軽イオン(H+, He+)が固体表面上で高効率に反射・散乱する現象やkeV程度の低速多価イオン(Neq+, Arq+)(q ≥ 2)が絶縁体表面でガイドされる現象が応用面で注目されている。我々は一対の凹凸ガラス円筒面の隙間(円筒面チャネル)に4 MeVのC4+イオンを入射した際の透過率や透過粒子の運動エネルギーを調べてきた。その結果,イオンビームが幾何学的な開口率を上回る透過率で出射し,かつ,入射時とほぼ等しい運動エネルギーを保つことが分かってきた。しかしながら,これまでの方法では集束効果の有無までは検証できなかった。そこで,本研究では集束効果の検証を目的とし,CR39の照射痕(エッチピット)から透過イオンビームのフルエンス測定を行った。
その結果,透過イオンの面密度は入射時の面密度より大きいこと,凸面側より凹面側の方が大きいことが分かった。
その結果,透過イオンの面密度は入射時の面密度より大きいこと,凸面側より凹面側の方が大きいことが分かった。