基本情報

学位
学術修士(東京大学)
博士(学術)(東京大学)

研究者番号
30211840
J-GLOBAL ID
200901048466723089

国と国との関係とみなされることの多い外交史を、指導集団の人間関係としてとらえるのみならず、とかく客体として軽視されがちな住民にも着目しつつ、研究していく。地域としては、アイヌ・モシリ(樺太・千島など)と琉球(沖縄)・奄美などを扱っている。
最初に手掛けたのは、アイヌ・モシリをめぐる外交史である。樺太・千島及びその近隣諸島は、アイヌ人、ウィルタ人、ニブフ人などの先住の地である。これらの地域において、南から日本が、北からはロシアが勢力を伸ばし、次第に両国の抗争が繰広げられるようになった。この間、特に先住民族は、国境が何度も書換えられることによって、故郷を追われたり、人口が激減したりするなど、深刻な打撃を受けるようになった。
第二次世界大戦以降は、さらに米国も、これらの地域に関心を持ち始める。このような日本・ロシア・米国の各政府や、先住民族を始めとする現地住民など個人との間の相互作用を、研究している。
これとともに、次に琉球・奄美などをめぐる外交史にも、研究を広げていった。琉球は、文化的には日本に近いものの、古来より独自の国を持ち、また中国との関係も深かった。しかし、琉球は次第に日本の支配下に組込まれるようになっていく。この間、米国もこの地域に関心を持つようになり、第二次世界大戦以降は、自国の軍事基地としてここを利用し続けている。
こうした経過は、現地住民にとっては、併合、戦争、占領といった深刻なできごとの連続であった。このような日本・米国・中国の各政府や、現地住民など個人との間の相互作用を、研究している。
以上2つの課題を、全く別々にではなく、関連付けながら行っている。それは、2つの地域が歴史的にも地理的にも、対称的な位置を占めているからという理由だけではない。それは、これらの地域が米国の戦略において、密接に結び付けられているからでもある。

委員歴

  1

論文

  18

MISC

  6

書籍等出版物

  3

講演・口頭発表等

  13