辻 康夫

J-GLOBALへ         更新日: 19/03/04 02:32
 
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研究者氏名
辻 康夫
 
ツジ ヤスオ
eメール
tsujijuris.hokudai.ac.jp
所属
北海道大学
部署
法学部
職名
教授
学位
M.A.(McGill University)
その他の所属
北海道大学・アイヌ先住民研究センター北海道大学・公共政策学連携研究部

研究分野

 
 
  • 政治学 / 政治学 / 多文化主義、先住民、移民、地域的マイノリティ
  • 社会学 / 社会学 / マイノリティへの政策
  • 政治学 / 政治学 / 政治理論 コミュニティ、ソーシャル・キャピタル論

経歴

 
2008年4月
 - 
現在
北海道大学 アイヌ先住民研究センター 教授
 
2005年4月
 - 
現在
北海道大学 公共政策大学院 教授
 
2004年4月
 - 
現在
北海道大学 法学研究科 教授
 
1999年4月
 - 
2004年3月
北海道大学 法学部 助教授
 
1993年10月
 - 
1999年3月
新潟大学 法学部 助教授
 
1992年4月
 - 
1993年9月
東京大学 法学政治学研究科 専任講師
 
1987年4月
 - 
1992年3月
東京大学 法学部 助手
 

学歴

 
1989年9月
 - 
1993年6月
マッギル大学 政治学部 修士課程
 
 
 - 
1993年
マッギル大学大学院 政治学科 政治学
 
1982年4月
 - 
1987年3月
東京大学 法学部 政治コース
 
 
 - 
1987年
東京大学 法学部 政治
 

委員歴

 
 
   
 
政治思想学会  理事
 

論文

 
Multiculturalism and policies of community rebuilding
TSUJI Yasuo
OMNES:The Journal of Multicultural Society   9(1) 1-33   2019年1月   [査読有り]
後期近代におけるコミュニティ再建:多文化主義の政策実践の一側面
辻 康夫
北大法学論集   69(4) 234-262   2018年11月
書評「藤原聖子『ポスト多文化主義教育が描く宗教』」
辻 康夫
図書新聞   3328 6   2017年11月   [招待有り]
ジェイムズ・タリー, 辻 康夫(訳), 山田 健(訳)
北大法学論集   67(6) 256-252   2017年3月
Supporting Migrant Youths in the Late-Modern Period: A Review of the Research Project: ‘See the Future of Multicultural Society with the Next Migrant Generation’
TSUJI Yasuo
OMNES:The Journal of Multicultural Society   7(2) 190-198   2017年   [査読有り]
辻康夫
北大法学論集   67(3) 840-804   2016年
アヴィゲイル・アイゼンバーグ、翻訳:辻康夫・津田久美子
北大法学論集   65(1) 132-124   2014年
辻 康夫
法政理論   45(3) 35-59   2013年3月
ルーカス・スウェイン、翻訳:辻康夫、宮井武志
北大法学論集   63(5) 1482-1468   2013年
辻 康夫, ツジ ヤスオ, TSUJI Yasuo
公共研究   5(4) 82-95   2009年3月
辻 康夫
イギリス哲学研究   (32) 131-133   2009年
辻康夫
法政理論   39(2) 168-183   2007年2月
「初期近代イングランド政治思想への視点:ジョナサン・スコットの17世紀論」
『法政理論』   39-2(pp.168-183.)    2007年
辻 康夫
政治思想研究   6(0) 420-421   2006年
「市民社会と小集団:パットナムのソーシャル・キャピタル論をめぐる政治理論的考察」(1)(2)(3)
『北大法学論集』   (1)55-1,pp. 394-430, (2)55-3, pp. 381-408    2004年
下からの連邦主義:初期近代の政治理論からの示唆」
トマス O.ヒューグリン、辻康夫(訳)
山口二郎・山崎幹根・遠藤乾編『グローバル化時代の地方ガバナンス』(岩波書店、2003年3月)、pp.235-250.   235-250   2003年3月   [査読有り]
「プーフェンドルフと宗教的寛容 :コミュニケーシヨンの自律性とその限界」
法政理論   32(3 4) 112-145   2000年
ビヴァリー・ベインズ, 辻 康夫[日本語要旨]
法政理論   31(4) 482-521   1999年3月
辻 康夫
國家學會雜誌   108(3) 104-160   1995年
グロティウスにおける政治の観念の性格:権力とコミュニケーションの構造を中心に
辻康夫
佐々木毅編 『自由と自由主義』(東京大学出版会)   71-96   1995年
辻 康夫
國家學會雜誌   107(7) 68-127   1994年
辻 康夫
國家學會雜誌   106(9) 50-104   1993年
辻 康夫
國家學會雜誌   106(7) 125-174   1993年
辻 康夫
國家學會雜誌   106(1) 54-106   1993年

書籍等出版物

 
ジョン・ロック
辻康夫 (担当:分担執筆)
A.Sugita and O.Kawasaki (ed.) Western Political Thought   2014年9月   
辻康夫
川出良枝編『主権と自由』 (岩波講座 政治哲学 第1巻)   2014年3月   ISBN:4000113518
政治的平等とは何か
R.A.ダール(著)、飯田文雄・辻康夫・早川誠(共訳) (担当:共訳)
法政大学出版局   2009年5月   
「共同体」
辻康夫
福田有広・谷口将紀編『デモクラシーの政治学』(東京大学出版会)   2002年   
政治学のエッセンシャルズ
辻康夫・松浦正孝・宮本太郎編
北海道大学出版会   2008年3月   
「宗教的なるものと社会的つながり」
辻康夫
宇野重規編『つながる(政治の発見:第4巻)』風行社、pp. 217-243   2010年   
マルチカルチュラリズム
チャールズ・テイラー他(著)佐々木毅・向山恭一・辻康夫(訳)
岩波書店   1996年10月   

講演・口頭発表等

 
Multiculturalism and revitalization of diminished cultures
TSUJI Yasuo
World Social Science Forum 2018   2018年9月26日   
「『近代政治原理』と『神学的パラダイム』の間:加藤節『ジョン・ロック:神と人間との間』を読む」
辻 康夫
成蹊大学・思想史研究会   2018年7月28日   
Multiculturalism and the Policies of Community Rebuilding
TSUJI Yasuo
25th World Congress of Political Science   2018年7月24日   International Political Science Association
Multiculturalism policies toward Indigenous people and immigrant groups in North America
TSUJI Yasuo
SIMS International Conference   2017年12月1日   Sookmyung Women’s University (Seoul, Korea)
多文化主義政策とコミュニティ・レジリエンス
辻 康夫
解放社会学会研究大会   2017年9月7日   
文化主義における「歴史」の問題
辻 康夫
国立民族学博物館・共同研究会「政治的分類―被支配者の視点からエスニシティと人種を再考する」   2017年1月21日   
アイデンティティ主張の「ジレンマ」をめぐって
辻 康夫
解放社会学会研究大会   2016年9月5日   
On applicability of multiculturalism to the Japanese situation:with a focus on Ainu policy
TSUJI Yasuo
Hokkaido University 2016 Summer Institute: The Round Table: The Cultural Politics of Globalization   2016年7月26日   
「多文化主義」をいかに理解すべきか
辻 康夫
移民政策学会・冬季大会   2015年12月12日   
Formulating a theory of multiculturalism in Japanese context [招待有り]
TSUJI Yasuo
Korean Political Science Association, Annual Conference   2015年12月5日   
デモクラシーは宗教とどうつきあうか
辻 康夫
北海道大学・公共政策大学院シンポジウム「現代と宗教」   2015年8月8日   
多文化主義と不可視性の問題
辻 康夫
国立民族学博物館・共同研究会「政治的分類―被支配者の視点からエスニシティと人種を再考する」、国立民族学博物館   2015年1月31日   
多文化主義の諸理論とマイノリティ政策
辻 康夫
解放社会学会研究大会   2014年9月6日   
多文化主義理論の複合的アプローチにむけて
辻 康夫
日本政治学会研究大会、分科会   2013年9月15日   
Multiculturalism and Indigenous People in Japan
辻 康夫
International workshop,"Multicultural Coexistence and East Asian Community”,Co-hosted by: East Asian Research Unit, Public Policy School at Hokkaido University and Peace and Democracy Institute at Korea University   2012年10月15日   
Deparochializing political theory in Japanese context: A note on James Tully's discussion
TSUJI Yasuo
International workshop, 'Deparochializing Political Theory: East Asian Perspectives on Politics' , University of Victoria   2012年8月2日   
先住民族の権利をめぐる政治理論的考察:日本の事例を中心に
辻康夫
淡江大学アジア研究所「アジアの人権発展に関する国際シンポジウム」   2012年2月24日   
市民社会における宗教の位置づけ
辻 康夫
日本政治学会研究大会   2010年10月10日   
Ainu and Ainu Studies in Japan
TSUJI Yasuo
A Lecture at University of Saskatchewan, Department of Native Studies   2010年9月15日   
宗教的なるものと公共性・公共圏――チャールズ・テイラーのキリスト教論を中心に」」(
辻 康夫
韓日政治思想学会(ソウル:淑明女子大学校)   2010年7月2日   
ソーシャル・キャピタル論とその周辺 [招待有り]
辻 康夫
関西大学経済・政治研究所、公開セミナー   2008年12月13日   
寛容思想の歴史的前提
辻 康夫
日本政治学会研究大会   2008年10月12日   
市民社会と『ソーシャル・キャピタル』:近年のアソシエーション論の意義と射程
辻 康夫
日本政治学会研究大会   2004年10月2日   
The"social capital" argument: its theoretical and historical contexts, [招待有り]
TSUJI Yasuo
CSPT Toronto chapter, research meeting   2004年9月17日   
自然法論と寛容:プーフェンドルフを中心に
辻 康夫
日本政治学会研究大会   1999年10月2日   

競争的資金等の研究課題

 
先住民の視点からグローバル・スタディーズを再構築する領域横断研究
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2018年 - 2020年    代表者: 池田 光穂
多文化主義政策はいかにして受容されるか:政策決定過程に注目した理論的・国際的研究
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2017年 - 2020年    代表者: 辻 康夫
過去の不正義・先住民族・戦争・移民の民事法理論--補償・市民(公民)権の意義
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2016年 - 2019年    代表者: 吉田 邦彦
多文化共生社会の変容と新しい労働政策・宗教政策・司法政策に関する国際比較研究
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2014年 - 2017年    代表者: 飯田文雄
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2014年 - 2016年    代表者: 辻 康夫
文部科学省: 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 吉田 邦彦
本年度は、まずはアイヌ民族の現代的諸課題の研究を行い、とくに、北大のアイヌ人骨盗掘問題、白老の象徴空間や博物館問題、また関東アイヌの処遇などの喫緊の現代的課題に焦点を当てて、考察を深め、関東アイヌの人との交流会(2013年5月)及びあ関コタンでの講演や北海道アイヌ協会札幌支部のアイヌシンポの基調講演などを行った(同年10月、2014年1月)。その際の比較検討として、フロリダのセミノールインディアン(ミコスギ族)の現状の調査、また、アラスカやハワイを訪問し同地における先住民族の諸課題について...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2012年 - 2015年    代表者: 飯田 文雄
本研究の目的は、都市のグローバル化の特異性に着目するグローバル・シティー論を手がかりとして、2000年代半ば以降の新しいグローバル化運動・思想の特質を、「新しい公共空間」の形成という観点から国際比較することにある。本年度は特に住区や職場などに代表される、グローバル・シティーの生活空間の変容に関連する以下の研究を行った。(1)まず本研究では、グローバル・スタディーズや都市・住宅・労働政策等の先行研究を分析し、都市の生活空間内におけるグローバル化の進展に関する理論的説明の現状を考察した。その結...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2012年 - 2015年    代表者: 遠藤 乾
本研究の目的は、グローバル化時代における「民」のあり方を再検討することにある。具体的には、国民、市民、庶民、移民等のあり方をシティズンシップ概念と実践との関連で構成し直し、米欧東アジア諸国の国際的な動向に照らして、日本の土壌に再定位することを目指している。これは、代表者がこれまで取り組んできたグローバル・ガバナンスやEU の研究をさらに発展させ、チームの中で経験的知見と思想的考察をつなぎ合わせながら、日本における「民」のあり方の再考へ接続する(国際)政治学的な試みとなる。初年度のプロジェク...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2011年 - 2015年    代表者: 常本 照樹
平成25年度は、研究開始以来3年間の成果を中間的に取りまとめるとともに、その内容をアドバイザリ・ボード・メンバーらを中心とした共同研究者と検証するため、8月にリンゼイ・ロバートソン教授(オクラホマ大学ロースクール先住民法研究センター長)を本学に迎えて日米比較の視点を踏まえたワークショップを開催し、及び11月に林修澈教授(台湾国立政治大学原住民族研究センター長)、鍾興華氏(台湾行政院原住民族委員会副委員長)らの台湾側研究者と研究代表者・研究分担者及びアイヌ民族の協力者並びに内閣官房アイヌ総合...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2011年 - 2013年    代表者: 飯田 文雄
本研究は、世界各地で展開されつつある多文化共生社会形成のための政治過程において、2000年代半ば以降に生じた多様な変化について、言語権・社会権・参政権という3つの具体的な権利のあり方を手がかりとして、北米・西欧・東欧各国の諸事例に関する詳細な国際比較を行い、多文化共生社会の特質とその近年の変容に関する体系的・総合的な知見を獲得することを目指すものである。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2011年 - 2013年    代表者: 辻 康夫
本研究は、多文化主義政策をめぐる錯綜した議論を整理し、多文化主義の正当性にかかわる最も重要な批判を集約するともに、これらに応答するために<多文化主義の再定義>を行い、これをふまえて、批判への応答の可能性を検討するものである。三年目にあたる平成25年度は、第一に、昨年度に引き続き、資料・文献収集の作業を継続し、また主要国の多文化主義をめぐる論争の最新の状況を、近年の諸研究を利用して概観した。これらの作業をふまえつつ、25年度は、公共空間の宗教表現のニーズやジェンダー差別をはらむマイノリティ文...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2009年 - 2011年    代表者: 飯田 文雄
本研究は、グローバル化に有利な政治的空間としての都市の特異性に着目するグローバル・シティー論を手がかりとして、グローバル化の歴史と現状に関する国際比較を行うことを目標とする。そのため、北米・西欧・東欧各国における現地調査などを通じ、グローバル化と都市・地方に関する先行研究の批判的検討や、各国のグローバル化と都市・地方関係の現状や歴史的事例の比較考察を行う。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2008年 - 2010年    代表者: 辻 康夫
多文化主義の政策は過去数十年に大きな展開をとげ、その政策領域・争点は多岐にわたるに至った。本研究はこれら多様な政策領域を検討し、それぞれの領域における多様な争点・イッシュー・ニーズを整理するとともにこれらの間の連関を分析した。またここ数十年の政策および議論の推移をあとづけ、今日の議論を歴史的経過のうちに位置づけその意義を分析した。さらにこれらをふまえ、多文化主義の政治理論の再構成のための方向性を提示した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2010年    代表者: 飯田 文雄
本研究は、世界各地で展開されつつある多文化共生社会形成のための多様な政策を巡って、2000年代以降に生じた新たな議論の特質について、教育政策・福祉政策・人権政策という具体的な3つの政策類型に即して、北米・西欧・東欧各国の事例を手がかりに詳細な国際比較を行い、多文化共生社会の在り方に関する体系的・総合的な知見を獲得することを目指すものである。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 常本 照樹
「先住民族の権利に関する国連宣言」は、世界の先住民族にとって共通に必要な権利を謳うとともに、個々の先住民族及び関係する国家の実情に応じた権利実現を認めている。2008年に国会及び政府はアイヌ民族を先住民族と認めたが、日本及びアイヌ民族の実情に応じた権利実現のあり方としては、憲法13条の「個人の尊重」を基本とし、個人としてのアイヌがアイヌとしてのアイデンティティの保持を積極的に選択できる社会の実現を目標とすべきである。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2005年 - 2007年    代表者: 辻 康夫
本研究は、近年、社会科学一般および公共討論の場において注目を集めているソーシャル・キャピタル論を、政治思想史的なパースペクティブから分析し、その意義を解明する試みである。ソーシャル・キャピタルの活性化の可能性をめぐる主要な議論を検討した結果、それらの多くは、人間が社交に向かう傾向性を暗黙のうちに前提としており、従ってこれを促進する、ないしは妨げる社会経済的要因に関心を集中していることがわかった。他方、社交への嗜好や、選好される社交の形態が文化的な要因によって規定されるという認識が不十分であ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2003年 - 2006年    代表者: 飯田 文雄
本研究は、世界の多様な少数派文化の権利擁護論に関し、政治哲学・政治史学の知見を統合しながら、総合的な比較研究を完成させることを目的とした。そのため具体的には、(1)第一に、従来政治哲学及び政治史学の双方において、内部で自己完結的に考察されてきた本問題に関し、両者が対等に議論することが可能な複眼的分析枠組みを構築することを目指した。この点に関して本研究では、多文化主義研究の基礎文献として知られるロールズ・ウォルツアー・キムリカ・パレークらの議論に関して、研究会等を通じて分析を行い、そこにおけ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2003年 - 2004年    代表者: 辻 康夫
本研究は、今日「共同体」の名の下に論じられる価値・ニーズを分類・整理し、自由民主主義との関係において、評価を加えるための枠組みの構築を目的とし、今日「共同体」をめぐっておこなわれる政治理論上の論争に関して、その内容を概観・整理するとともに、これらの主張と自由民主主義の理論との整合性について考察を加え、以下の知見を得た。第一に、今日の代表的な議論を、少数派社会への帰属の尊重をめぐる議論、自治・政治参加の活性化をめぐる議論、市場の論理の抑制の主張、国家・政治共同体への情緒的愛着をめぐる議論に分...
文部科学省: 科学研究費補助金(奨励研究(A))
研究期間: 2000年 - 2001年    代表者: 辻 康夫
いわゆる「古典的自由主義」が民主政と福祉国家を擁護する「現代自由主義」に変容する過程において、自由主義思想の内部で生じた多様な議論を分析し、またこれらの議論を近年の自由主義をめぐる論争と比較することによって、現代自由主義思想の意義とその脆弱性を評価する枠組の構築の可能性について検討し以下の知見を得た。19世紀末から20世紀初頭の時期は、認識論、道徳的志向、政治・社会制度の諸次元において、人間存在の共同体的契機が問題化された時期であった。これらの議論の諸次元は一括されて全体化され、認識論から...