2004年3月25日
低、常温下におけるカキ‘富有’果実の軟化と抗酸化レベルの変化
園芸学研究
- ,
- 巻
- 3
- 号
- 3
- 開始ページ
- 301
- 終了ページ
- 305
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.3.301
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
カキ'富有'の果実を低温5℃,常温20℃に30日間貯蔵し,果肉硬度の変化と呼吸速度,エチレン生成,減量率および抗酸化レベルの変化の関連性を調べた.常温貯蔵中,果実の軟化に伴い,抗酸化酵素のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD),カタラーゼ(CAT),ペルオキシダーゼ(POX)の活性と呼吸速度,エチレン生成および減量率が上昇し,抗酸化物質の還元型アスコルビン酸(AsA)含量は減少した.一方,低温貯蔵中においては,CATおよびPOX活性は10日目までは減少したが,その後増加し,アスコルビン酸ペルオキシダーゼ(APX)活性は徐々に増加した.またAsAは貯蔵15日目までは大きく減少することはなかった.これらの結果から,カキ'富有'果実の軟化に抗酸化機能が関与していると考えられるが,活性酸素の軟化過程への関与は常温と低温において異なることが示唆された.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.3.301
- ISSN : 1347-2658
- CiNii Articles ID : 130004476276