1996年 - 1996年
ムスカリン受容体刺激による電位依存性カルシウムチャネルの持続性の抑制機構
文部科学省 科学研究費補助金(奨励研究(A)) 奨励研究(A)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 900,000円
- (直接経費)
- 900,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では、モルモット回腸平滑筋における電位依存性カルシウムチャネルのムスカリン受容体刺激による持続性抑制効果に、アクチンあるいは微小管細胞骨格を介した制御機構が関与する可能性を検討することを目的とした。電位依存生カルシウムチャネル電流およびカリウムチャネル電流は、回腸縦走筋から得た単離平滑筋細胞からパッチクランプ法により記録した。アクチンフィラメントの重合を阻害するサイトカラシンBおよび同フィラメントの重合を促進するファロイジンは、カルシウムチャネル電流に対してもムスカリン受容体刺激による同電流の抑制効果に対しても影響を及ぼさなかった。微小管フィラメントの重合を阻害するコルヒチンとビンブラスチンはカルシウムチャネル電流を増大させ、ムスカリン受容体刺激による同電流の抑制効果を消失させた。微小管フィラメントの重合を促進させそして安定化するタクソ-ルはカルシウムチャネル電流を抑制した。カルシウム