論文

査読有り
1987年8月

CODcr測定および利用に関する2,3の知見−CODcrとTOCとの関係およびCOD自動測定法について

水質汚濁研究
  • 藤井滋穂
  • ,
  • 宗宮功

10
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開始ページ
631
終了ページ
634
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.2965/jswe1978.10.631
出版者・発行元
Japan Society on Water Environment

有機物の分解度合が高く, より正確な物質収支が得られやすい重クロム酸カリウムを用いたCOD法 (CODcr ) について, 長年実際に分析する過程で得た若干の知見を報告した。その1つはCODcrとTOCとの関係である。純物質ではCODcr /TOC比が1.5から8.0まで大きく変化するが, 実際の環境水や下廃水・汚泥処理のプロセス水ではほとんどの試料が2.7~3.3の範囲に存在し, 3で割るだけでCODcr値からTOC値を類推しうることを示した。もう1つの点は, オートアナライザー (II) によるCODcr自動分析法についてであり, 同方法は純粋物質では30~100%と分解率が異なるが, 通常の環境水あるいは下廃水・処理水で同じ性質の水では手分析によるCODcrときわめてよい相関がある。そのため換算係数を用いることにより, 自動分析によるCODcr値を, ほぼTODあるいはThODと同等に扱いうる手分析CODcrに換算できることを示した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2965/jswe1978.10.631
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130000854954
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00353837254?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2965/jswe1978.10.631
  • ISSN : 0387-2025
  • CiNii Articles ID : 130000854954

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