建設文化としての石造構造物の代表的なものとして石橋と城郭石垣がある。こうした石造構造物が力学的に安定な状態にあるかどうかの評価法として，経験的な形状計測に基づく判断（たとえば，石垣はらみ出し指数1)）が行なわれることが多いが，その方法に合わせてより的確な評価法の開発が求められている。近世城郭石垣である丸亀城石垣と高松城石垣におけるひずみ計測結果との比較検討を研究する。