2015年3月
韓国人と日本人の生と死
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- 担当区分
- 共著
- 出版者・発行元
- 景仁文化社
- 総ページ数
- 412
- 担当ページ
- 「中世日本仏教の死生観と鎮魂─遁世僧の視点を通して─」131-156
- 記述言語
- 日本語
- 著書種別
- 学術書
遁世という概念は伝統的に実践面を重視する中国や韓国の仏教界には存在しない日本独特のものとされ、ある意味で中世日本仏教を特徴づける存在形態であるともいえる。戒律を重視する遁世僧は来世に対し、より緊張感を帯びた認識を有していたと思われ、彼らの残したテクストには中世人の生と死に関する興味深い認識が随所に伺える。それらを素材に中世日本仏教に特徴的な死生観や鎮魂の様相を基層信仰との関わりも視野に入れながら考察した。