2005年6月1日
Oncogenic transcription factor Evi1 regulates hematopoietic stem cell proliferation through GATA-2 expression.(査読付)
The EMBO Journal
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- 巻
- 24
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1976
- 終了ページ
- 1987
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1038/sj.emboj.7600679
- 出版者・発行元
- EMBO Press
Evi1はマウスおよびヒト骨髄性白血病で高発現する癌性転写因子である. 胎生および成体の骨髄に存在する造血幹細胞(HSC)でEvi1が優位に発現していたことから何らかの生理的な意義をもつことが示唆された. HSCに存在するEvi1の標的遺伝子を検索・解析するため, Evi1 KOマウスの発生過程を調べた. その結果, マウスは胎生10.5日で致死となり, HSCの細胞数が著しく低下, 自己増殖能や動員能が消失していた. またHSCの増殖に必須とされるGATA2のmRNA発現レベルも大幅に減少していた. さらに外来Evi1あるいはGATA2でその発現を補うことでレスキュー可能であった. GATA2のプロモーター領域の解析から, Evi1が直接この領域に結合して, 転写活性化因子として働くことが判明した. すなわち, GATA2はEvi1の真の標的遺伝子であり, Evi1はHSCプールを階層的に制御する転写因子であることが示唆された.
本文Fig.7およびSupplemental Fig.5、同Table 3-4に示したEMSA実験を担当
本文Fig.7およびSupplemental Fig.5、同Table 3-4に示したEMSA実験を担当
- ID情報
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- DOI : 10.1038/sj.emboj.7600679
- ISSN : 0261-4189
- PubMed ID : 15889140
- SCOPUS ID : 21244439944