共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別推進研究  特別推進研究

課題番号
19H05457
体系的課題番号
JP19H05457
配分額
(総額)
411,190,000円
(直接経費)
316,300,000円
(間接経費)
94,890,000円

当初計画の方針「災害時の地域歴史資料学研究を基礎とした地域歴史文化創成の基盤整備」に基づき、研究課題の整理や資料保全関連データの収集を行い、各研究領域による研究を進める他、2019年東日本台風における被災資料保全に関する実践的研究を進めた。
2019年6月から特命助教2名を任用して神戸大コアグループの研究体制を構築し、研究グループ全体の研究体制を整備した。8月には科研グループ最初の全体研究会を開催した。9月には第1回地域歴史資料学研究会を開催し、地域歴史資料継承をめぐる課題について整理した。2018年成立の改正文化財保護法を受け、2019年7~9月に兵庫県文化遺産防災研修会を行い、大学・自治体が連携した歴史資料防災の手法に関して研究を進めた。
2019年10月にブリュッセルで国際シンポジウムを行い、地域歴史資料保全活動の意義や、地域歴史資料データインフラ構築について研究代表者・分担者が報告した。文化財等保全のための国際的共同事業について討議し、新たな国際的研究プラットフォームの構築を準備した。
研究計画に従い2020年1・2月にはキックオフフォーラムおよび阪神・淡路大震災フィールドワークを開催した。阪神・淡路大震災以降培われた地域歴史資料学をめぐる研究状況を報告し、現地研究会ではフォーラムの成果を総括した。地域住民を核とする地域歴史資料継承の基盤となる地域歴史資料データインフラ「khirin C」については、システムを構築できた。
2019年10月には東日本台風が発災した。甚大な被害を受けた東日本各地において、水損資料保全活動にかかる地域住民や各地資料ネットとの連携に基づいた実践的研究を深化させた。
A班「地域歴史資料継承領域」、B班「地域歴史資料インフラ構築領域」、C班「災害文化を内包した地域社会形成史研究領域」の各領域では研究会を開催し、実践的・理論的研究を進めた。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-19H05457/19H05457_saitaku_shoken_ja.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H05457
ID情報
  • 課題番号 : 19H05457
  • 体系的課題番号 : JP19H05457

この研究課題の成果一覧

論文

  3

MISC

  8

書籍等出版物

  4

講演・口頭発表等

  16