2020年4月 - 2023年3月
「ダメな科学ライティング」をさせないための高大接続による探究学習教育法の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、高校生と大学生の科学アカデミック・ライティング能力の向上をはかるため、学習者のライティング成果を収集することで学習者コーパスを構築し、そのコーパスをデータマイニングした成果を活用し、従来にない有効な教材開発を試みるものである。特に、「ダメな科学ライティング」例の持つ教育効果に着目し、学習者自身の気づきによる高い学習効果が得られることを期待するものである。そのダメ例の作成にあたり、学習者が書く「科学的にダメな点」を自然言語処理や機械学習などの技術により抽出することを試みる点が大きな特徴である。
令和3年度は、これまで得られた研究成果を教材化することに特に注力した。大学新入生および意欲的な高校の学習者に活用してもらえる、科学実験レポート作成方法の指導書籍「ダメ例から学ぶ 実験レポートをうまくはやく書けるガイドブック」を上梓した。生物分野を中心としたダメなレポート記載例を紹介し、その改良方法・改善例を示すことで、よりよい科学ライティング法を習得できる構成の書籍となっている。また別のダメ例を教材とした、高校生を対象とする講習会等教育実践を行い、その成果を学会や関連シンポジウムで発表した。
また、高校生が作成した科学ライティングの成果を収集するにあたり、個人情報である学習者作成成果物の収集方法・管理方法について大阪大学内の倫理審査を受けるなど、制度の整備を中心に推進した。加えて、昨年度に引き続き、文書の長単位に基づく形態素解析法研究、構文特徴の抽出法研究、多数の文のつながりの構造を把握する談話構造の分析手法研究などの自然言語処理活用法研究を進行させた。
これまでの成果は、著書、令和3年度中の大学教育学会および科学研究費シンポジウムにおける発表により、公表している。
令和3年度は、これまで得られた研究成果を教材化することに特に注力した。大学新入生および意欲的な高校の学習者に活用してもらえる、科学実験レポート作成方法の指導書籍「ダメ例から学ぶ 実験レポートをうまくはやく書けるガイドブック」を上梓した。生物分野を中心としたダメなレポート記載例を紹介し、その改良方法・改善例を示すことで、よりよい科学ライティング法を習得できる構成の書籍となっている。また別のダメ例を教材とした、高校生を対象とする講習会等教育実践を行い、その成果を学会や関連シンポジウムで発表した。
また、高校生が作成した科学ライティングの成果を収集するにあたり、個人情報である学習者作成成果物の収集方法・管理方法について大阪大学内の倫理審査を受けるなど、制度の整備を中心に推進した。加えて、昨年度に引き続き、文書の長単位に基づく形態素解析法研究、構文特徴の抽出法研究、多数の文のつながりの構造を把握する談話構造の分析手法研究などの自然言語処理活用法研究を進行させた。
これまでの成果は、著書、令和3年度中の大学教育学会および科学研究費シンポジウムにおける発表により、公表している。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K03251
- 体系的課題番号 : JP20K03251
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
大阪大学高等教育研究 11 23-28 2023年3月20日 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
2-
羊土社 2022年4月1日 (ISBN: 9784758108539)
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ひつじ書房 2021年1月14日 (ISBN: 9784823410826)
講演・口頭発表等
9-
CSISシンポジウム 2024年2月19日 招待有り
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言語資源ワークショップ2023 2023年8月29日
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情報処理学会 第85回全国大会 2023年3月2日
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2023大阪大学日本語教育研究協議会 2023年2月15日 招待有り
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京都府教育委員会 令和4年度京都府WWW教員研修 2022年7月28日 招待有り
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大学教育改革フォーラムin東海2022 2022年3月5日
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大正大学科学研究費シンポジウム「ライティングの高大接続について考える―新時代の教育に向けて」 2021年11月13日 招待有り
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大阪教育大学 高度理系教員養成プログラム 2021年10月28日 招待有り
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大学教育学会第43回年次大会 2021年6月5日