論文

2007年

感覚運動変換の学習における散瞳現象

バイオメカニズム学会誌
  • 小堀 聡

Vol.31
No.4
開始ページ
206
終了ページ
213
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3951/sobim.31.206
出版者・発行元
バイオメカニズム学会

反転を伴うトラッキング動作の学習過程を調べるとともに,被験者の瞳孔径の変化を測定した.反転とは,ジョイスティックの操作方向とカーソルの移動方向との関係が,試行途中で反転することをいう.この課題は,新規の感覚運動変換を学習することを要求する. 12名の健常な被験者には 6つのブロックで学習を行わせた.その結果,トラッキング誤差が減少するという学習効果が認められた.また,反転に伴い散瞳が観測されたが,動作の学習とともに散瞳量も減少していった.しかし,誤差と散瞳量との相関が見られなかったことから,散瞳は単に誤差に対する反応だけで生じたものではなく,むしろ反転への対応に伴う認知的負荷によるものと考えられる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3951/sobim.31.206
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006838890
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00334047
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/9365907
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00308774467?from=CiNii
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2008135720
ID情報
  • DOI : 10.3951/sobim.31.206
  • ISSN : 0285-0885
  • CiNii Articles ID : 110006838890
  • CiNii Books ID : AN00334047

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