馬場 洋

J-GLOBALへ         更新日: 19/09/17 20:21
 
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研究者氏名
馬場 洋
 
ババ ヒロシ
eメール
babamed.niigata-u.ac.jp
所属
新潟大学
部署
大学院医歯学総合研究科 生体機能調節医学専攻
職名
教授
学位
医学博士(新潟大学)
その他の所属
新潟大学医歯学総合病院
科研費研究者番号
00262436

プロフィール

1990年頃から一貫して、完全成熟動物の脊髄スライスを使って痛みの研究をしてきました。後角浅層部の単一ニューロンからの細胞内記録やパッチクランプをやってきましたが、この数年は電気生理もやりながら、in vitro やin vivoイメージングもやっています。臨床ではどうしてもわからないところを基礎研究で探ることができるのがおもしろいです。また、「自分で手を動かさなければ研究者ではない」と言うのが私の信念です。指先の感覚で細胞1個と対話できるような研究を続けていきたいと思っています。

研究分野

 
 

経歴

 
1994年4月
 - 
2000年9月
新潟大学医学部 麻酔科学講座 助手
 
1997年9月
 - 
2000年4月
マサチューセッツ総合病院 麻酔科 リサーチフェロー
 
2000年10月
 - 
2001年10月
新潟大学医学部附属病院 麻酔科 講師
 
2001年11月
 - 
現在
新潟大学大学院医歯学総合研究科 麻酔科学分野 教授
 
2010年4月
 - 
現在
新潟大学医歯学総合病院 手術部 教授(手術部長)
 

学歴

 
1982年4月
 - 
1988年3月
新潟大学 医学部 医学科
 
1990年4月
 - 
1994年3月
新潟大学 医学研究科 麻酔学
 

委員歴

 
2003年
 - 
現在
日本ペインクリニック学会  専門医認定委員会
 
2003年4月
 - 
現在
日本ペインクリニック学会  評議委員
 
2003年4月
 - 
現在
日本麻酔科学会  代議員
 
2019年7月
 - 
現在
日本ペインクリニック学会  理事
 
2019年7月
 - 
現在
日本ペインクリニック学会  若杉賞選考委員会・委員長
 

受賞

 
2015年5月
最優秀演題賞、第62回日本麻酔科学会学術集会(神戸)  細胞内Ca2+高速イメージング法 による脊髄内興奮伝搬の解析 - 興奮伝搬様式と鎮痛薬等の作用について -
 
2000年
ASTRA RESEARCH AWARD(アストラ賞)、第47回日本麻酔学会学術集会(東京)
 
2001年
若手研究者奨励賞、第48回日本麻酔学会学術集会(神戸)
 

論文

 
Onishi T, Watanabe T, Sasaki M, Kamiya Y, Horie M, Tsukano H, Hishida R, Kohno T, Takebayashi H, Baba H, Shibuki K
The Journal of Physiology   597(13) 3441-3455   2019年5月   [査読有り]
Ohashi N, Ohashi M, Baba H
Neuroscience   408 214-225   2019年4月   [査読有り]
Yamamoto G, Kamiya Y, Sasaki M, Ikoma M, Baba H, Kohno T
British Journal of Anaesthesia   123(2) e215-e225   2019年4月   [査読有り]
Shoji H, Ohashi M, Hirano T, Watanabe K, Endo N, Baba H, Kohno T
Neuroscience   408 161-176   2019年4月   [査読有り]
Seino Y, Ohashi N, Imai H, Baba H
Journal of cardiothoracic and vascular anesthesia   33(5) 1253-1259   2019年5月   [査読有り]
Watanabe T, Moriya K, Tsubokawa N, Baba H
Journal of anesthesia   32 781-785   2018年9月   [査読有り]
Ohashi N, Imai H, Seino Y, Baba H
Journal of cardiothoracic and vascular anesthesia   32(4) 1676-1681   2018年8月   [査読有り]
Furutani K, Matsuhashi M, Deguchi H, Mitsuma Y, Ohashi N, Baba H
Journal of medical case reports   12(1) 204   2018年7月   [査読有り]
Ishii H, Petrenko AB, Sasaki M, Satoh Y, Kamiya Y, Tobita T, Furutani K, Matsuhashi M, Kohno T, Baba H
Brain research   1682 24-35   2018年3月   [査読有り]

Misc

 
低血圧麻酔促進のためのβ遮断薬:ニトロプルシドとの併用
本間隆幸、岡本学、馬場洋
LiSA   10(5) 504-508   2003年
最も確実な気道確保の方法として、あやしかったら気管切開
本間隆幸、岡本学、馬場洋
LiSA   9(8) 798-801   2002年

書籍等出版物

 
麻酔科研修ノート(改定第3版)
西田茉那、馬場 洋 (担当:共著, 範囲:オピオイド鎮痛薬と拮抗性オピオイド鎮痛薬)
診断と治療社   2018年12月   
麻酔科医のための周術期の薬物使用法
大西 毅、馬場 洋 (担当:共著, 範囲:局所麻酔薬 ロピバカイン)
中山書店   2015年5月   
痛みの診療キーポイント
大橋宣子、馬場 洋 (担当:共著, 範囲:GABA, グリシン)
文光堂   2014年5月   

講演・口頭発表等

 
脊髄スライスを使った痛みの研究
馬場 洋
日本麻酔科学会 北海道・東北支部 第6回学術集会   2016年9月3日   
細胞内Ca2+高速イメージング法 による脊髄内興奮伝搬の解析 - 興奮伝搬様式と鎮痛薬等の作用について -
馬場 洋
第62回日本麻酔科学会学術集会   2015年5月28日   日本麻酔科学会
優秀演題(最優秀演題賞を授賞)
臨床濃度のメサドンは脊髄後角浅層部細胞の興奮性を強く抑制するが、NMDA受容体チャネルには作用しない - 細胞内Ca2+高速イメージング法とホールセルパッチクランプ法を用いた検討 -
馬場 洋
第66回日本麻酔科学会   2019年5月   神戸
優秀演題
臨床濃度のプレガバリン・ガバペンチンは糖尿病性神経障害性痛動物モデルにおいて、一次求心性終末からのグルタミン酸の放出を抑制しない
馬場 洋
第60回日本麻酔科学会学術集会   2013年5月23日   日本麻酔科学会
優秀演題
末梢の血流遮断によるフラビン蛋白蛍光応答の増強と一酸化窒素の関連性
大西毅、馬場 洋
第63回日本麻酔科学会   2016年5月27日   日本麻酔科学会
優秀演題(最優秀演題賞を受賞)
トラネキサム酸の脊髄後角ニューロンにおける作用
大橋宣子、馬場 洋
第62回日本麻酔科学会学術集会   2015年5月28日   日本麻酔科学会
優秀演題(最優秀演題賞を受賞)
ラットの脊髄誘発電位によるエダラボンの神経保護作用の検討
石井秀明、馬場 洋
第60回日本麻酔科学会学術集会   2013年5月24日   
優秀演題(最優秀演題賞を受賞)
アセトアミノフェンは炎症性疼痛に対して脊髄レベルでより強い鎮痛効果を発揮する-脊髄後角ニューロンにおけるin vivo 及びin vitroパッチクランプを検討-
大橋宣子、馬場 洋
第64回日本麻酔科学会学術集会   2017年6月8日   日本麻酔科学会
優秀演題
beta-アラニンの脊髄後角におけるシナプス伝達への作用
清野豊、馬場 洋
第64回日本麻酔科学会学術集会   2017年6月8日   日本麻酔科学会
優秀演題
小児水頭症に対するICPモニタリングの麻酔経験
日本臨床麻酔学会第29回大会   2009年   

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
下行性疼痛抑制系の脊髄後角における作用機序に関する実験的研究
科学研究費補助金: 基盤研究B
研究期間: 1995年4月 - 1998年3月    代表者: 馬場 洋
本研究では成熟ラット脊髄スライス標本を用いて膠様質細胞からホールセルパッチクランプ記録を行い、下行性疼痛抑制系の伝達物質であるノルアドレナリン(NA)、セロトニン(5-HT)、アセチルコリン(ACh)の脊髄での作用機序を検索した。
NA,5-HT,AChの細胞体-樹状突起に対する作用
NA,5-HT,AChはいずれも大部分の膠様質細胞でKイオンコンダクタンスの上昇させることにより外向き電流を誘起した。これらの作用はそれぞれyohimbine,NAN-190,atropineでブロックされた...
脊髄後角細胞の可塑性変化発現機構に関する研究;NMDAレセプター機構からのアプローチ
科学研究費補助金: 重点領域研究
研究期間: 1995年4月       代表者: 馬場 洋
本年度は脊髄後角細胞の過敏化、いわゆるCentral Sensitizationに対するNMDA受容体の役割を明らかにするため、成熟マウス脊髄横断スライス標本を用いて脊髄後角第4,5層細胞から細胞内記録を行ない、後根刺激で誘発されるシナプス電位を正常マウスとNMDAレセプターε1サブユニット欠損マウスで比較した。正常マウスではAδfiber以下の刺激強度でfast EPSPのみが観察されたが、C-fiberの刺激強度ではfast EPSPに続いてslow EPSPが観察さた。さらにその上に...
末梢組織の炎症による脊髄後角シナプス伝達の可塑性変化のメカニズムに関する研究
科学研究費補助金: 基盤研究B
研究期間: 2001年4月 - 2004年3月    代表者: 馬場 洋
末梢組織の炎症によりallodynia, hyperalgesiaの状態が誘起される。これらの知覚異常に対し脊髄後角細胞の過敏化(central sensitization)が関与すると考えられているがその機序は明らかでない。また、末梢組織の炎症によって脊髄におけるプロスタグランジンE2(PGE2)の産生が増加し、脊髄後角における痛覚伝達を促進することか報告されている。今回、私たちは後根付き脊髄スライス標本を用いて後角細胞からホールセルパッチクランプ記録を行い、後根刺激によって後角細胞に誘...
両側後根付き脊髄スライスを用いた高速画像解析法による神経障害性疼痛発生機序の解明
科学研究費補助金: 基盤研究C
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 馬場 洋
高速画像解析法による末梢神経損傷後の脊髄後角可塑性変化の解析
科学研究費補助金: 基盤研究C
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 馬場 洋
後根付き脊髄スライスを用いて、脊髄後角細胞の細胞内Ca2+の変動を可視化し、痛み刺激に対する後角細胞の興奮の強さと広がりを可視化することに成功した。痛み刺激の代用として後根を電気刺激することにより、まず、後角浅層部(第2層)内側の細胞が最も早く強く興奮し、その後、第2層中央部や第3層に興奮が広がることがわかった。
次に、糖尿病性神経障害性疼痛モデルを作成し、神経障害性疼痛治療薬であるプレガバリンの後角細胞の興奮に対する作用を検討した。その結果、臨床濃度のプレガバリンは糖尿病性神経障害性疼痛...
カルシウム感受性蛍光タンパクを用いたスライス及びin vivo脊髄イメージング
科学研究費補助金: 挑戦的萌芽研究
研究期間: 2015年4月 - 2017年3月    代表者: 紙谷義孝
プレギャバリン・ガバペンチンの本当の作用機序
科学研究費補助金: 基盤研究C
研究期間: 2011年4月 - 2014年3月    代表者: 馬場 洋
成熟ラットから後根付き脊髄スライスを作成し、脊髄後角細胞からホールセルパッチクランプ記録を行った。そして、後根の電気刺激で誘発される単シナプス性興奮性シナプス後電流に対するプレガバリンやガバペンチンの作用を検証した。これらの薬物は単シナプス性興奮性シナプス後電流の大きさを減少させなかった。これらの結果から、プレガバリンやガバペンチンは臨床濃度において一次求心性線維終末からのグルタミン酸放出に影響しないことが明らかとなり、これらの薬物の鎮痛作用は従来言われていたような一次求心性線維終末の電位...
脳虚血耐性モデルにおける虚血負荷神経細胞の形態・機能における可逆性の解析
科学研究費補助金: 基盤研究B
研究期間: 2002年4月 - 2005年3月    代表者: 岡本 学
末梢性三叉神経損傷がおよぼす痛覚伝達機構の可塑性変化に関する研究
科学研究費補助金: 基盤研究B
研究期間: 2002年4月 - 2005年3月    代表者: 瀬尾憲司
1 膜電位画像解析法による三叉神経脊髄路核尾側亜核の神経興奮伝の解析
(1)脊髄路への単発電気刺激にて、AMPA/Kinate型グルタミン酸受容体を介した短時間の尾側亜核深層への興奮伝播が観察された。
(2)脊髄路への高頻度電気刺激にて、NMDA型グルタミン酸受容体またはNK1受容体を介した長時間持続型の尾側亜核深層への興奮伝播が観察された。
(3)脊髄路への電気刺激による膜興奮伝播の方向や面積は生後の発達に伴う、異なった生後変化を示す。
(4)侵害刺激としてのフォルマリンの頬部への注射は...
in vivoパッチクランプ法による吸入麻酔薬の脊髄における不動化作用機序の解析
科学研究費補助金: 基盤研究C
研究期間: 2006年4月 - 2009年3月    代表者: 馬場 洋
揮発性吸入麻酔薬の不動化作用が脊髄後角から大脳までの感覚系の抑制のためか、運動系の抑制によるものかを明らかにするために痛覚情報を脳に中継する脊髄後角細胞と大脳皮質一次感覚野細胞の電気的活動性に対する揮発性吸入麻酔薬の影響を検討した。ラットの後肢に与えた痛み刺激による脊髄細胞や大脳感覚野細胞の興奮は揮発性吸入麻酔薬では抑制されず、揮発性吸入麻酔薬の不動化作用は感覚系の抑制のためではないことがわかった。
In vivoパッチクランプ法を用いた脊髄電気刺激療法の鎮痛機序解明
科学研究費補助金: 萌芽研究
研究期間: 2002年4月 - 2005年3月    代表者: 馬場 洋
7-10週齢の雄性成熟ラットを用いて腰部脊髄後角細胞からin vivoホールセルパッチクランプ記録を行い、脊髄後索電気刺激の後角細胞の興奮性に対する影響を検索した。末梢への刺激は記録側後肢腓腹神経領域へのピンチ刺激(痛み刺激)を行った。脊髄刺激は記録電極と同分節から5-7分節頭側の脊髄後索とし、刺激部位による違い及び単発刺激と連続刺激(20Hz,10回)の違いを検討した。脊髄刺激は末梢刺激の直前(100ms)に行った。また、坐骨神経の主要3分枝(脛骨神経、総腓骨神経、腓腹神経)のうち腓腹神...
ラット脊髄後角における痛覚伝達機構の加齢による変化−何故慢性痛疼痛は高齢者に好発するか?−
科学研究費補助金: 萌芽研究
研究期間: 2005年4月 - 2008年3月    代表者: 岡本 学
1、電気生理学的記録による変化
1) in vivoパッチクランプ記録:脊髄後角第二層神経細胞からホールセルパッチクランプ記録を行い、自発性活動や後肢刺激にて誘起される反応を観察した。若年成熟ラット(Adult)では膜電位を-70mVに固定すると自発性の興奮性シナプス電流(EPSC)が観察された。後肢をピンセットでつまむ機械刺激すると刺激強度に比例してEPSC振幅と頻度の増加が観察された。老齢ラット(Aged)では、Adultのそれに比して弱い力でEPSC振幅と頻度増加が認められた。
2)...
In Vivoパッチクランプ法を用いたカプサイシン皮膚塗布の作用に関する研究
科学研究費補助金: 萌芽研究
研究期間: 2004年4月 - 2006年3月    代表者: 冨田美佐緒
平成17年度はin vivo patch clamp法を用いて正常動物とカプサイシン塗布モデル動物の比較を行った。カプサイシン塗布モデル動物はラットの後足に0.075%カプサイシンを1日4回、毎日塗布することによって作成した。カプサイシン塗布開始1週間後および4週間後のラットと正常ラットの腰部脊髄後角第2層細胞からウレタン麻酔下にパッチクランプ記録を行い、膜電位を-70mVに固定して細胞の自発性興奮性シナプス後電流(EPSC)とカプサイシン塗布した部分の後枝皮膚刺激(触刺激および痛み刺激)...
神経損傷後の知覚過敏状態の発生機序に関する実験的研究
科学研究費補助金: 基盤研究C
研究期間: 1996年4月 - 1998年3月    代表者: 冨田美佐緒
慢性疼痛ラットモデルの作製
本研究では、正常ラットの坐骨神経切断によって、切断側の後肢に対する自傷行動(爪、足指を噛みきる)が観察され慢性疼痛モデルラットを作製することができた。
膜電位感受性色素を使った興奮伝導の検討
脊髄スライス標本からの膜電位信号は非常に微弱であり、興奮伝搬の様子をとらえることは困難であったが本研究において照射光量、色素濃度、染色時間、刺激様式などの検討の結果、後根侵入部刺激による脊髄後角内の興奮伝搬の様子をかろうじて観察することが可能となった。しかし、依然として反応...