2006年12月
DPC関連情報と地理情報システム(GIS)を活用した逆紹介状況の解析
医療情報学
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- 巻
- 26
- 号
- 1
- 開始ページ
- 41
- 終了ページ
- 46
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14948/jami.26.41
- 出版者・発行元
- Japan Association for Medical Informatics
入院医療への包括評価の導入と法人化によって,大学病院では急性期を過ぎた患者の逆紹介を始めとする関連病院との関係強化が大きな課題となっている.逆紹介の推進のためには,関連病院との連携の地域差と,どの地域にどのような連携上の問題があるかを迅速に把握する必要がある.本研究では地理情報を含んだ診療情報の空間解析を行うため,地理情報システム(GIS)を用いて逆紹介の状況を解析した.逆紹介の状況は,DPCの退院情報と,DPCごとに標準化した患者ごとの在院日数の地域差で把握することを試みた.主要診断群や年齢で層別すると,各層に特徴的な逆紹介の状況の地域差がみられた.DPCの退院情報では得られない連携の地域差やその原因を,標準化した患者在院日数の空間解析で得ることができた.病病・病診連携の地域差とその原因検索において,GISを用いた空間解析は有用であると考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14948/jami.26.41
- ISSN : 0289-8055
- CiNii Articles ID : 10022604383
- CiNii Books ID : AN10024228