2013年4月 - 2014年3月
運動抑制のみで動脈硬化・心房内血栓を自然発症するモデルラットの分子基盤の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
高運動習性動物モデルであるSPORTS(Spontaneously Running Tokushima-Shikoku)ラットが、運動抑制により動脈硬化・心房内血栓を自然発症し脳塞栓を起こす原因遺伝子同定と運動による予防の分子基盤解明を試みた。自作のエクソーム解析と連鎖解析から、動脈硬化・心房内血栓原因遺伝子変異候補を複数同定し、血管組織を対象にした発現解析から、代謝、凝固、内皮機能関連遺伝子が抽出された。ラットDNAメチル化解析系やゲノム改変による機能解析系も構築できたが、これらの統合による原因遺伝子と分子機序の決定には至らず、未知の遺伝的異常や遺伝―環境要因による多因子の関与が示唆された。
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- 課題番号 : 25560368
- 体系的課題番号 : JP25560368