2014年3月
幼児の対人葛藤場面における敵意の認知と解決方略
北星学園大学社会福祉学部北星論集
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北星学園大学
本研究の目的は、幼児の対人葛藤場面における敵意の認知と解決方略について、検討することである。59名の幼児に対して、友人または見知らぬ他者から被害を受けるというストーリーを提示した上で、質問に答えさせた。質問は、相手(友人または見知らぬ他者)は敵意を持っていたか、 その時の相手の感情はどのようなものか、その時のあなたの感情はどのようなものか、その時あなたはどうするか、あなたの行為に対して相手はどう反応すると思うか、の5つである。分析の結果、幼児は友人と見知らぬ他者を区別して相手の敵意を理解できること、また幼児は相手が友人の場合は主張的解決方略が良い結果を生むを推測していることが明らかとなった。このような傾向は年齢とともに顕著になる。