安元 隆子

J-GLOBALへ         更新日: 19/12/03 02:51
 
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研究者氏名
安元 隆子
 
ヤスモト タカコ
eメール
yasumotot2002yahoo.co.jp
所属
日本大学
部署
国際関係学部国際教養学科
職名
教授
学位
文学修士(立教大学)
科研費研究者番号
40249272

研究分野

 
 

経歴

 
2009年4月
 - 
2010年3月
科学研究費補助金平成21年度審査員(人文社会系人文学「文学」)
 
2010年4月
 - 
2012年3月
学術振興会特別研究員等審査員(人文系)
 
2012年4月
 - 
2012年5月
日露青年交流センター2012年度日露青年交流事業若手研究者フェローシップ〈ロシア人研究者招聘〉専門評価委員
 
2013年6月
 - 
2016年5月
日本学術振興会 国際事業委員会「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」         審査・評価部門専門委員(~平成26年度)
 

学歴

 
 
 - 
1985年
立教大学 大学院 文学研究科 日本文学
 
 
 - 
2002年
名古屋大学 大学院 国際言語文化研究科 日本言語文化
 

委員歴

 
2014年11月
 - 
2019年3月
解釈学会  学会誌編集委員
 
2001年
   
 
国際啄木学会  学会理事
 

受賞

 
2007年6月
著書『石川啄木とロシア』に対し、国際文化表現学会賞
 

論文

 
長谷川テル『嵐の中のささやき』を読む
語文   (136) 85-108   2010年3月   [査読有り]
長谷川テルの『嵐の中のささやき』について、その表現を詳しく読むことにより、国際共通語としてのエスペラントによる世界平和を掲げながら、エスペラントが通じないことからくる挫折感や、言語と言語の相克に苦しむ筆者の姿を浮き彫りにした。
『チェルノブイリ原発事故をめぐる文学(3)若松丈太郎詩論-現実重視と飛躍する想像力-』
安元隆子
国際関係研究   36(1) 43-52   2015年10月   [査読有り]
湾松丈太郎の連詩「かなしみの土地」を中心に、若松がチェルノブイリ原発事故をいかに描いてきたか、また、福島原発にどのような危惧を感じて来たのかを明らかにした。そして、そこには現実を穂凝視するまなざしと想像力の飛躍を見、悲愴的な詩人としての覚悟があることを明らかにした。
スベトラーナ・アレクシェービッチ『戦争は女の顔をしていない』論
安元隆子
『国際関係研究』   37(1)    2016年10月   [査読有り]
『戦争は女の顔をしていない』について、元女性兵士が語る戦争を史実と比較しながら検討し、証言を文学と化しているものについて考察した。過酷な戦時下において、女性たちが心に留めた様々な形の「愛」と「許し」や「平和」への希求こそが証言を文学と変えているのではないかと指摘した。また、「二つの現実」「二つの心」にこだわる作者の想いを代弁した。
スベトラーナ・アレクシエーヴィチ『最後の証人たち』論―「見る」ことから「語る」ことへ―
安元隆子
日本大学国際関係学部『国際関係研究』   38(2) 19-27   2018年2月   [査読有り]
スベトラーナ・アレクシエービッチ『最後の証人たち』について、初出と 後の選集版を比較し、その改訂の過程に見える作者の意識の変化を追った。そこには「子ども時代を失った子供の視点から観る戦争」から「子どもの視点で見る戦争」への意識的な変化があり、同時に、「見る」ことから「語る」ことへの意識の転換が読み取れる。そこには作者の戦争に対峙する意志が重ねられていると推論した。
スベトラーナ・アレクシェービッチ『チェルノブイリの祈り』を読む-チェルノブイリ原発事故をめぐる言説-
安元隆子
国際文化表現学会   (9)    2014年3月   [査読有り]
スぺトラーナ・アレクシェービッチノ『チェルノブイリノ祈り』について、「聞き書き」という方法、及び構成などから、チェルノブイリを、数々の戦争の記憶と重ねあわされる被曝の悲劇だけでなく、国家への忠誠心や英雄崇拝からの人々の「覚醒」のドラマを抽出し、作者のメッセージを考察した。

Misc

 
「大黒屋光太夫の描き方―井上靖『おろしや国酔夢譚』と吉村昭『大黒屋光太夫』―」
安元隆子
解釈   61(7・8) 2-12   2015年8月   [査読有り][依頼有り]
井上靖と吉村昭の大黒屋光太夫の描き方を比較した。井上の場合は「運命」として光太夫のとその一行の人生を捉えているが、吉村はロシア国家の陰謀をその後ろに嗅ぎ取っていること。また吉村は日本の神仏への信仰が心身のロシア化を防いだ、と書いていることを明らかにした。さらに、こうした描き方の変化の陰には光太夫を巡る帰郷資料の発掘があったことを付加した。
金子文子『何が私をこうさせたか』に描かれた山村
安元隆子
東アジア日本語教育・日本文化研究   19 71-89   2016年3月   [査読有り]
金子文子『何が私をこうさせたか』の「小林の故郷」の章に描かれた山村について、同時代文学との比較により、その貧困描写が農民文学のそれよりも際立っていること、その背景に金子は都会の搾取を見ていること、その山村に「ビタミン」という言葉を用いて、健康というプラスの価値を付与していることなどを明らかにし、金子文子の道程にとっても決して見過ごせない部分であることを検証した。 
チェルノブイリ原発事故を予知した映画として観るタルコフスキーの『ストーカー』
安元隆子
国際文化表現研究      2015年3月   [査読有り]
タルコフスキーの映画『ストーカー』をチェルノブイリ原発事故を予見したものとして観た時、どのような部分がそうした見解を裏付けるのかを検証した。ゾーン、ストーカー、背景としての原発映像などに検討を加え、
『はだしのゲン』の物語を読む ―「家族」と「表現を志す者」を指標に―
安元隆子
国際文化表現学会11号   (11)    2015年3月   [査読有り]
チェルノブイリ原発事故をめぐる文学(2)      グードルン・パウゼヴァング『みえない雲』を読む
安元隆子
国際関係研究   35(1) 17-28   2014年10月   [査読有り]

書籍等出版物

 
『石川啄木とロシア』
安元隆子
翰林書房   2006年2月   
『現代文章講座-ことばの森を駆けぬける-』(共著)
関礼子 金子明雄 近藤裕子 (担当:共著)
世織書房   1996年3月   
『日本語日本文学論集』所収「吉村昭『大黒屋光太夫』論―「国家」と「個人」の相克―」
小久保崇明他 (担当:共著)
笠間書房   2007年7月   
『展望 現代の詩歌 第4巻』所収「岩田宏」
飛高隆夫・野山嘉正 (担当:共著, 範囲:215-237)
明治書院   2007年8月   
『世界は啄木短歌をどう受容したか』第Ⅱ章西欧圏7.ロシア語「啄木詩歌のロシア語翻訳考」
池田功編 安元隆子 (担当:共著)
桜出版   2019年10月   ISBN:978-4-903156-29-3
「啄木詩歌のロシア語翻訳考」と題し、マルコワとエリョーミンの啄木短歌の翻訳について比較検討した結果を掲載している。

講演・口頭発表等

 
石川啄木受容の系譜―金子文子の『獄窓に想ふ』と『啄木選集』―
国際啄木学会2012年度台北大会   2012年5月11日   国際啄木学会
金子文子の歌集『獄窓に想ふ』に、いかに石川啄木の『啄木選集』の影響が現れているのかを短歌観、語句、三行書き、思想などの点から考察した。これによって、啄木の受容の系譜の一つに金子文子が位置づけられた。
チェルノブイリ原発事故をめぐる言説-『チェルノブイリの祈り』と「神隠しされた街」-
安元隆子
日本比較文学会東京支部7月例会   2013年7月20日   日本比較文学会東京支部会
スベトラーナ・アレクシェービッチの『チェルノブイリの祈り』と、若松丈太郎の「神隠しされた街」を中心に、チェルノブイリ原発事故をめぐる言説について考察した。『チェルノブイリの祈り』では、戦争の記憶について細分化し、その背景を合わせて述べた。また、その構成の意図について詳しく考察した。
金子文子『何が私をこうさせたか』を読む-ルソー『告白』の影響についての考察-
安元隆子
東アジア日本語教育・日本文化研究集会   2013年8月24日   東アジア日本語教育・日本文化研究集会
金子文子の『何が私をこうさせたか』について、ルソーの『告白』の影響について考察した。「私」の解明、「悪事」の告白、「性」の告白、自然への回帰などを中心に、その類似性を明らかにした。
長谷川テル『嵐の中のささやき』を読む
日中言語文化共同シンポジウム   2009年8月1日    解釈学会
カザフスタン・セミパラチンスク核実験場から何を学ぶか
日本大学静岡桜師会講演会   2011年12月10日   日本大学静岡桜師会

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
「人間の絶対平等」を目指した金子文子の文学と思想の総合的研究
学術振興会: 科学研究費補助金
研究期間: 2019年4月 - 2022年3月    代表者: 安元隆子
「人間の絶対平等」を目指した金子文子について、文学と思想の面から総合的研究を行う。
日露交流の原点の地としての静岡県―下田・富士・戸田―
ふじのくに地域・大学コンソーシアム: 
研究期間: 2017年8月 - 2018年1月    代表者: 安元隆子
江戸末期、日露交流の原点ともいうべき、プチャーチンらロシア人一行と伊豆の人々が協力して地震の津波と嵐で沈没したディアナ号の代わりに建造したヘダ号について、地域の人々にもっと知ってもらうべく、日ロ双方の視点を大事に、歴史的な資料を引用しつつ、大人にも読んでもらえる絵本を作成した。
文学に表された戦争・核・国境を超えた連帯
日本大学国際関係学部: 日本大学国際関係学部国際関係研究所個人研究費
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 安元隆子
長谷川テル、金子文子、スペトラ―ナ・アレクシェービッチなどを取り上げ、文学に表された戦争、核、国境を超えた連帯について考察する。
「伊豆は日露交流の原点って知ってた!?―国境を超えた友情の証ヘダ号を作ろう―」
日本学術振興会: 科学研究費補助金
研究期間: 2017年4月 - 2017年8月    代表者: 安元隆子
伊豆の戸田の人々は、鎖国時代にもかかわらず、船が沈んで帰れなくなったロシア人と協力して代りの船を作りました。ロシア人は感謝の気持ちを込めヘダ号と名付けた船で帰国したのです。伊豆は日本とロシアの交流の原点です。このお話を大学生たちと紙芝居で演じたり、ヘダ号の模型を作ったりして学びます。そして、日本とロシアの歴史を振り返り、二つの国がよい隣人となれるよう、本場の歌や踊り、食事も楽しみながら、ロシアについて知りましょう!
スベトラーナ・アレクシェービッチの文学の研究―証言が文学に変わる時―
日本学術振興会: 科学研究費補助金
研究期間: 2016年4月       代表者: 安元隆子

その他

 
2019年6月   北方四島交流事業色丹島訪問に学識者として参加
北方領土ビザなし渡航に学識者として参加し、交流事業について学識者の立場から統括を述べた。
2018年12月   「文学に描かれたディアナ号とヘダ号」
富士市国際交流課主催による講座にて「文学に描かれたディアナ号とヘダ号」と題して講演した。特にザドルノフの邦訳『北からの黒船』に描かれた富士の描写について検証した。
2018年10月   文学に描かれた日露交流史
ロシア国立サンクトペテルブルグ大学東洋学部日本学科にて、日露交流を描いた文学についての講義を行った。大黒屋光太夫、高田屋嘉兵衛、ザドルノフの『北からの黒船』、石川啄木、『クラウディアの祈り』を題材として、歴史的背景と文学表現の特徴などについて説明した。
2018年7月
沼津市主催、ヘダ号の建造をめぐる日露交流シンポジウムのコーディネーター
2017年7月   ノーベル文学賞作家 スベトラーナ・アレクシエーヴィッチの『戦争は女の顔をしていない』論
スベトラーナ・アレクシエービッチを戦争、原子力、共産主義の崩壊、と20世紀を描いた文学者と位置付けたうえで、「小さき人々の声の集成」という文学的な方法を明らかにし、『戦争は女の顔をしていない』という作品に込められた「二つの心」の分裂とそこからの救済というテーマについて考察、言及した。