2016年10月
【パーキンソン病の基礎と臨床の最先端】 (No.2)パーキンソン病臨床の新展開 パーキンソン病認知機能障害のトピックス
脳21
- 巻
- 19
- 号
- 4
- 開始ページ
- 374
- 終了ページ
- 377
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)金芳堂
ドパミン補充療法の普及によりパーキンソン病(PD)の予後はめざましく改善したが、経過が長期化するとともにPDに随伴する特有の認知機能障害の存在とその発展型としての認知症(Parkinson disease dementia;PDD)の合併が問題となってきている。認知症はPDの予後に最も大きく影響することも明らかとなり、早期治療介入方法の確立は急務となっている。PDDの治療としてはコリンエステラーゼ阻害薬の有用性が確立しているがPDDの早期臨床診断はしばしば困難であり、さらにその前駆段階である軽度認知機能障害(PD-MCI)の検出方法は確立していない。PDDのリスク因子として幾つかの報告があるが、重度嗅覚障害がその一つとして注目されている。現在、重度嗅覚障害をバイオマーカーとしたドネペジルによる早期治療介入試験が本邦で進行中である。(著者抄録)
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40021018549
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11217870
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/027767139
- ID情報
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- ISSN : 1344-0128
- 医中誌Web ID : QB01160010
- CiNii Articles ID : 40021018549
- CiNii Books ID : AA11217870