共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年6月 - 2022年3月

リンパ節内圧測定によるリンパ節転移超早期診断とリンパ行性薬剤導入システム治療

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)
  • 志賀 清人
  • ,
  • 片桐 克則
  • ,
  • 及川 伸一
  • ,
  • 小玉 哲也
  • ,
  • 齋藤 大輔

課題番号
19K22692
体系的課題番号
JP19K22692
配分額
(総額)
6,240,000円
(直接経費)
4,800,000円
(間接経費)
1,440,000円

頭頸部癌患者の予後を左右する因子として、臨床的には頸部リンパ節転移の有無や、その個数、被膜外浸潤などが重要視されており、頸部リンパ節転移をいかにコントロールできるかが頭頸部癌患者の治療の要の一つとなっている。一方でリンパ節転移の検出はCTやMRI、FDG-PETなどの画像診断をもとに診断されるが、いずれにおいてもリンパ節の一部に転移が存在するいわゆる”微小転移”の検出は困難あるいは不可能である。頭頸部癌患者にとって、頸部リンパ節転移を早期に診断できれば、その治療に対する価値や重要性ははかりしれないものがある。
本研究は頭頸部癌患者に対して根治手術である頸部郭清術中にリンパ節の内圧測定を行い、内圧上昇を検索することにより転移リンパ節の診断ができるかどうかを検討することを目的とする。この研究が発展すれば頭頸部癌患者の転移リンパ節が超早期に検出可能となる。しかし、本研究の研究内容については、穿刺する方法や穿刺後にトランスジューサーで計測する方法が適応外(初めて用いられる)であるため、特定臨床研究の扱いとなる。このため、認定倫理委員会での審議、認可が必要であり、新たに研究計画書を作成、jRCTに登録して公開することになった。岩手医科大学認定倫理委員会での審議を経て、研究は承認され、webで公開される予定である。
また、内圧測定に使用する圧トランスジューサーと検出ソフトは米国のWorld precision instruments社の製品であり、これを注文し、輸入・納品される予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K22692
ID情報
  • 課題番号 : 19K22692
  • 体系的課題番号 : JP19K22692