2003年
携帯電話による電子メールネットワークが在宅介護者の疲労感に及ぼす効果
日本看護研究学会雑誌
- ,
- 巻
- 26
- 号
- 5
- 開始ページ
- 5_155
- 終了ページ
- 5_167
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15065/jjsnr.20030809011
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本看護研究学会
本研究は,携帯電話を用いた電子メールのネットワーク化による介護者間のコミュニケーションが介護者のストレスに与える影響について検討を行うことを目的に,女性介護者12人に対して,携帯メール練習セッション (第1期間),携帯メール交換セッション (第2期間),携帯メール使用不可セッション (第3期間) を計画し,第2期間の直前,第3期間の直前,第3期間終了時に調査を行った。 結果は以下のとおりであった。 1. 介護者が発信した携帯メールは178件で,一人当たりの平均送信件数は14.9±8.1件であった。 2. 介護者の携帯メールの有無と CFSI の変化を比較した結果,気力の減退特性以外の6特性は,実験前よりも携帯メール交信終了直後に低下し,さらに携帯メール使用不可期間終了時において,イライラの状態は有意 (P<0.05) に低下し,身体不調は低下の傾向が伺えた (P<0.1)。 3. 携帯メールに対する評価は,「メールをもっと続けたいと思った」 が83%であった。 以上から,携帯メールのネットワーク化は介護者のストレスの軽減に効果があることおよび介護者のサポート源としての可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15065/jjsnr.20030809011
- ISSN : 2188-3599
- CiNii Articles ID : 130005143236