MISC

2008年

リサイクルしやすいクルマの開発は進んでいるのだろうか?自動車の「リサイクル設計」に関する一考察

廃棄物学会論文誌
  • 外川健一
  • ,
  • 木村 眞実

19
2
開始ページ
155
終了ページ
159
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3985/jswme.19.155
出版者・発行元
一般社団法人 廃棄物資源循環学会

本稿では,自動車リサイクル法による新しいシステムが,リサイクルしやすい車の開発を促すということが,理論的にいえるのか否かという問題意識の下,「ASR料金」と「リサイクル設計」との関係を調査し,メーカーのいう「リサイクル設計」とは具体的に何を意味し,その取り組みが「ASR料金」の低減につながりうるのかという考察を行った。<BR>結論は,現段階においてメーカー等によるリサイクルしやすい車の開発が単純にASR料金の低下につながるとは考えられない。その主な理由として,新しいシステムでは「自動車メーカーは静脈部門を中途半端にしか制御できない」こともあり,リサイクル設計のなかでも特に「リユース設計」が,解体の現場で必ずしも反映されないことが考えられる。なお,「リサイクル設計」を実際のリサイクルの現場で活かすためには「リサイクル市場の確保・創造」という要素が重要であることを強調した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3985/jswme.19.155
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10020475884
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10414685
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/9536993
URL
http://hdl.handle.net/2298/21088
ID情報
  • DOI : 10.3985/jswme.19.155
  • CiNii Articles ID : 10020475884
  • CiNii Books ID : AN10414685

エクスポート
BibTeX RIS