熊谷 恵子

J-GLOBALへ         更新日: 20/01/16 02:49
 
アバター
研究者氏名
熊谷 恵子
 
クマガイ ケイコ
eメール
kkumagaihuman.tsukuba.ac.jp
所属
筑波大学
部署
人間系
職名
教授

研究分野

 
 

経歴

 
2009年11月
   
 
筑波大学 教授
 

学歴

 
 
 - 
1981年
九州大学 理学部 化学科
 
 
 - 
1990年
筑波大学 心身障害学研究科 心身障害学
 

委員歴

 
2006年4月
 - 
2017年3月
認定研修課程法務教官応用科および法務技官応用科研修  法務省
 
 
   
 
日本K-ABCアセスメント学会  常任理事
 
2003年
 - 
2008年3月
日本LD学会  常任理事
 

受賞

 
2007年11月
日本LD学会 日本LD学会 学会発表奨励賞
 
2003年11月
日本LD学会 日本LD学会 研究奨励賞
 

論文

 
障害者差別解消法と合理的配慮ー通常の学級における配慮ー
熊谷,恵子
K-ABCアセスメント研究   20 1-7   2018年8月
日本は、国連との間で障害者権利条約を2014年1月に批准した。その前の年に成立した障害者差別解消法によって、障害者に対する合理的配慮の不提供の禁止などが定められた。発達障害に対して、この合理的配慮を学校の中で実施していくためには、どのような点に配慮が必要なのかをKABC-Ⅱを初めとする知能検査を施行し、その結果から具体的な配慮を考えていく必要がある。そして、その配慮が、通常の学級の中で行われるためには、保護者だけではなく、本人にも周りの子ども達に対しても、その結果を分かりやすく伝えることが...
思春期の視覚過敏と学習障害ーアーレンシンドロームとディスレクシアー
熊谷,恵子
思春期学   37(1) 130-136   2019年3月
発達障害と感覚過敏についてよく聞くようになったが、ここでは、視覚あるいは光の過敏症であるアーレンシンドロームについて説明し、学習障害の中の読み書き障害(ディスレクシア)とどのように異なるのかについて読みに関する脳の情報処理経路を元に論じた。アーレンシンドロームは、過剰な光を吸収するために、文字の読みがうまくいかなくなる。この症状に対してはカラーフィルムやカラーレンズが効果的であり、これをフィッティングする方法としてアーレン法がある。このアーレンシンドロームのみがある場合とディスレクシアを併...
算数障害の歴史と内容
熊谷,恵子
LD研究   27(2) 162-165   2018年5月
算数障害の歴史には、神経心理学的研究の流れ、学習障害の中の算数の問題という2つがある。この両者についてと医学的な診断基準との対比を表にまとめ、整理した。さらに、算数障害について、これまでの研究を概観したDevineら(2003)により、それぞれの研究者により、どれくらいをカットオフにしているのかを示した。算数障害は知的障害の伴わないものを言うが、IQ70~85程度の境界線知能の子ども達には数などの抽象化に元来限界があるため、知的能力との対比も必要であるとこと、また、境界線知能の子どもも支援...
算数障害の理解と支援ー計算の問題やワーキングメモリとの関連性に焦点を当ててー
熊谷,恵子
LD研究   27(2) 160-161   2018年5月
日本LD学会における研究委員会として、「算数障害の理解と支援」というシンポジウムを企画し、筆者が企画趣旨と「算数障害の歴史と内容」、伊藤一美が「算数障害の主要な症状としての計算障害」、河村曉が「ワーキングメモリと算数の学習支援」、下山治が「学校での指導・支援の傾向と課題」という観点から話題提供をした。それに対して、若宮英司が指定討論を行った。
子どもへの心理検査の結果のフィードバックー実務者への質問紙調査の分析と「学習アドバイスシート」の作成
Kumagai,Keiko
K-ABCアセスメント研究   18(1) 79-88   2016年8月
心理検査の実務者が、心理検査を実施した後、保護者・教員等の子どもの支援社、あるいは特別支援の専門職に対して検査結果をフィードバックする時の在り方が支援の成否を左右する。心理検査のフィードバックはインフォームドコンセントの権利の観点からも、それ自体、治療的モデルからも重要である。そのため、実務者66名に、①検査結果の子どもへのフィードバック面接の実施、②検査結果の子どもへの書面作成、③保護者、支援社・専門家へのフィードバックについての質問紙調査を行い検討した。その結果、心理検査結果のフィード...

書籍等出版物

 
障害者心理学
熊谷,恵子 (担当:分担執筆, 範囲:学習障害の心理とその支援)
北大路書房   2017年7月   
発達障害の中の学習障害に焦点を絞り、その定義と判定方法(差異法およびRTI)について解説し、知的能力と学習スキルとの関係を述べた。そして、知能検査と習得検査の必要性も述べた。さらに、聞く、話すの困難、読む、書くの困難、計算する、推論するの困難という3つに分けて困難さをそれぞれに具体的に説明した。そして、さらに、これらの人たちに対して支援するための仕事にはどのような職種があるのかについても説明した。
学びを補償する指導と支援
熊谷,恵子 (担当:分担執筆, 範囲:一人ひとりの教育的ニーズに応じた学習指導)
ぎょうせい   2017年12月   ISBN:9784324104088
一人ひとりの教育的ニーズに応じた学習指導を行うためには、個々の子どもの学習スタイルに応じて一斉指導である授業も考えられるべきである。カルボの学習スタイルの構成要素に従って、環境的、情緒的、社会的、身体的、心理的という5つの刺激の型を考えた上で、環境的刺激には、音、照明、温度、構造などがあるが、その音、照明には、特に発達障害の場合に気をつけなければいけないことを書いている。また、どのような感覚様式から情報が入るかによって、学習できるのか、心理的に、継次・同時のどちらが強いのか、いずれの場合も...
特別支援教育の理論と実践Ⅰ(第3版)概論・アセスメント.
熊谷,恵子 (担当:分担執筆, 範囲:心理検査法Ⅱ:KABC-Ⅱ・DN-CAS, ①KABC-Ⅱ)
金剛出版   2019年3月   
発達障害のための特別支援教育を進めるためにアセスメントが必要となる。ルリアの知能理論に基づいたWISC-Ⅳとは異なる方向からのアセスメントである。この検査では、IQに相当する認知総合尺度とさらに学習習得度を測定している習得総合尺度がある。認知総合尺度を構成する下位尺度には、継次、同時、計画、学習という4つがあり、また習得総合尺度を構成する下位尺度には、語彙、読み、書き、算数の4つの下位尺度がある。算数は、計算と数的推論に分け、処理することもできる。
特別支援教育の到達点と可能性 2001~2016年:学術研究からの論考
熊谷,恵子 (担当:分担執筆, 範囲:学習障害の研究動向と特別支援教育への寄与)
金剛出版   2017年9月   
日本における学習障害の動向は、米国における学習障害の動向に大きく影響されている。その米国においては、学習障害は、知的能力と学習習得度との差異モデルが主流であったが、学校区の学校心理士を待たないとIQが測定できない、そのうちに、学習困難な子ども達に何かできないかという視点から学習習得度からのみ見るRTIモデルが導入された。しかし、知能検査は、その子どもの支援には必要である。そのような点から、知的能力の測定を行うこと、さらに、読み書き障害の研究と算数障害の研究について説明した。
学習障害のある子どもを支援する
熊谷,恵子 (担当:分担執筆, 範囲:算数障害とは)
日本評論社   2019年1月   
特別支援教育の中で発達障害のことは無視できない。発達障害には、学習障害がある。その中に、さらに算数障害がある。算数障害の研究の歴史的な観点から、算数障害を数処理、数概念、計算、数的推論という4つに分け、それらの特徴を説明している。数処理というものは、初期の学習になるが、数詞・数字・具体物とのマッチングができているかどうか、と言う段階である。また数概念には序数性と基数性があり、それらのいずれの理解も必要であるが、いずれかができない場合がある。計算には、暗算と筆算がある。暗算でやるべき数の範囲...

講演・口頭発表等

 
How can an individual with subarachnoid hemorrhage improve the working memory through individual and group therapy?
Shoji;Kumagai, Keiko;Yaeda, Jun
Pacific Rim International Conference on Disability and Diversity   2019年3月   
足し算・引き算の自動化に至るまでの学年推移とその特徴 ~演算の種類と自動化の難易度に焦点をあてて~
Kumagai,Keiko
日本LD学会第25回大会   2016年11月19日   お茶の水大学
文部科学省(2003)の定義によると、全般的な知的の発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」又は「推論する」能力のうち特定のものの習得の使用に著しい困難を示す状態を学習障害という。2012年に行われた全国抽出調査によると、通常学級に在籍する児童生徒のうち、この「計算する」又は「推論する」ことに著しい困難を示す児童生徒らは全体の2.3%存在することが報告された。
ベネッセが行った『小学生の計算力に関する実態調査2013』によると、小学1年生から6年生までのどの学年にも...
足し算・引き算の自動化に至るまでの学年推移とその特徴 ~演算の自動化とドットの個数の把握の関連性~
Kumagai, Keiko;山本ゆう
日本LD学会第25回大会   2016年11月19日   お茶の水女子大学
日本においては、計算の反応時間を測定した研究はほとんど報告されていないが、ドット計数の反応時間と計算の反応時間との関係がわかれば、計算の学習以前の早期の段階に子どもの算数障害やその早期支援の可能性が見えてくる。そこで、本研究では、通常学校の子どものドットの計数課題の特徴と自動化されるべき加減算範囲の反応時間の関連性を検討した。東京都内の公立小学校1校に在籍する1年生から4年生の児童に対して、iPad上で動くドット計数課題および計算課題のアプリを作成し、データに不備のなかった144名について...
The Achieving Relationship Among Addition,Subtraction,Multiplication,Division in Japanese Primary School-aged Children: Focused on Multiplication and Division.
Kumagai, Keiko;Tabei, Hiroki;Yamamoto, Yu;Sato, Nanase
39th Anneal conference o the International School Psychologist Association   2017年7月19日   Manchester Metropolitan University
Relationship Between the Abilities to Count Dots and Calculate of School-aged Children: Toward to Screen Children with Calculation Difficulties Using Reaction Time
Yamamoto, Yu;Tabei, Hiroki;Sato, Nanase;Kumagai, Keiko
The 39th Annual Conference of the International School Psychology Association   2017年7月19日   Manchester Metropolitan University
This study examined the relationship among calculation, subitizing ability, and counting in school-age children. The participants were 572 school-aged children from 1st to 4th grade enrolled in regular classes in elementary school.
The results sh...

競争的資金等の研究課題

 
算数困難のある生徒のためのICT活用授業に関する研究
日本学術振興会: 科学研究費補助金 基盤研究C
研究期間: 2017年4月 - 2019年3月    代表者: 熊谷恵子
算数・数学の学習に困難がある子ども達には様々なタイプがあるが、通常の学級において、①知的能力の全体的な低下がある子ども(軽度知的障害から境界線にある子ども)、②算数障害(算数だけが困難である)の子ども、③認知能力の著しいアンバランスがある子ども、これらの①②③のタイプの計算力や抽象化能力の関連性とその知的能力と学習習得度に応じた指導法について検討する。
発達障害の可能性のある児童生徒に対する教科指導法研究事業:算数
文部科学省: 発達障害の可能性のある児童生徒に対する教科指導法研究事業
研究期間: 2018年4月 - 2019年3月    代表者: 熊谷恵子
算数障害をはじめとする算数につまずきのある子ども達を含む子ども達に、算数の教科学習の初期からつまずかせないために、足し算、引き算の暗算に焦点を当て、計算の正答率を上げや反応時間が短くなるような支援方法を行い、プレ、ポストで比較した。特に算数の教科書では明確に扱われていない5までの数の補数の学習が、繰り下がりのある引き算の正答率を上げ、反応時間の短縮にもつながったことが確認された。
視覚の光過敏および色覚異常の測定、評価、原因究明、さらにその解決を目的とした眼鏡レンズの検討
東海光学株式会社: 共同研究一般研究
研究期間: 2016年4月 - 2018年3月    代表者: 熊谷恵子
アーレンシンドロームのある人に参加してもらい、眼科検査(視力、眼底、実用視力、コントラスト感度)についての検査を行った。アーレンレンズがあると瞬きが減るなどのことがあった。明所視の視力や実用視力は有意に低かったが、薄暮視状態での視力には、健常者と有意な差は認められなかった。
発達障害の可能性のある児童生徒に対する教科指導法研究事業
文部科学省: 発達障害に関する教職員等の理解啓発・専門性向上事業
研究期間: 2017年4月 - 2018年3月    代表者: 熊谷恵子
小学校算数教科学習において、教科書や学習指導の改善点をこれまでの研究より提案し、結果を計算測定システムにおいて、定量的に測定を行い、改善度合いを明らかにしていく。このようなエビデンスに基づいた教科書および学習指導内容の改善を行うことにより、教員養成課程や現職教員研修において、具体的な改善ポイントが明確になることが期待される。
通常の学級(中学校)にいる2Eの子ども達へのICT活用授業についての有効性の検討
筑波大学: 共同研究実用化ブーストプロジェクト
研究期間: 2017年4月 - 2018年3月    代表者: 熊谷恵子
発達障害について話題になっているが、その中で、2Eの子ども達には、光が当たっていないのが現状である。ところが、当筑波大学の普通附属学校には、受験等で入学している者のみであり、高IQあるいはその他の才能のある子ども達が多い。これらの子ども達がさらに発達障害を抱えている場合もある。米国では、全生徒の2%、発達障害生徒の1/3が2E(松村ら, 2017)と言われており、このような生徒たちが才能を発達障害により伸ばせないことのないように州によっては特別な教育システムがある。カナダなど他の国でも行っ...

その他

 
2019年4月
早稲田大学教育学部客員講師
2013年8月
特別研究員等審査会専門委員及び国際事業委員会書面審査員
2016年4月
明治学院大学大学院心理学研究科 非常勤講師
発達障害児指導法特論について講義を行う。
2017年4月
上智大学大学院言語科学研究科言語学専攻 非常勤講師
言語障害研究特殊講義F(学習障害)
2017年9月
子ども療養支援協会 顧問(諮問委員)