論文

2015年

幼稚園・保育園での音楽アウトリーチに関する保育者の語りの質的検討

音楽教育学
  • 新原,将義
  • ,
  • 大澤,愛
  • ,
  • 茂呂,雄二

45
1
開始ページ
1
終了ページ
12
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.20614/jjomer.45.1_1
出版者・発行元
日本音楽教育学会

<p> 近年盛んに行われている教育現場での音楽アウトリーチに関しては, 教職員の語りはこれまで正当に扱われてこなかった。本研究ではこのことを指摘した上で, 音楽アウトリーチを経験した保育者の語りを捉えることを目的とし, インタビュー及び修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ (M-GTA) による分析を実施した。分析の結果, 保育者が子供に対して獲得的な学習観を前提に接するのではなく, 活動のなかで子供になにができているかを捉えるような語りが中心であったことが明らかになり, 保育園・幼稚園が子供の有能さに着目する場となっていることが示唆された。また, ミーティングやインタビューといった場の設定によって通常は着目しない行動に対する意味づけや, 新たな観点からの語りが得られたことから, こうした場が水平的な学習を促進させる, あるいは水平的な学習を言語化し, 可視化させる場として機能していた可能性が指摘された。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20614/jjomer.45.1_1
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005529247
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00034473
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026588639
ID情報
  • DOI : 10.20614/jjomer.45.1_1
  • ISSN : 0289-6907
  • CiNii Articles ID : 130005529247
  • CiNii Books ID : AN00034473

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