1996年4月
ギョウジャニンニクの芽生えおよび未熟胚からのカルス誘導と植物体再生(共著)
植物組織培養
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- 巻
- 13
- 号
- 1
- 開始ページ
- 15
- 終了ページ
- 21
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5511/plantbiotechnology1984.13.15
- 出版者・発行元
- Japanese Society for Plant Cell and Molecular Biology
ギョウジャニンニクのカルス経由の培養系を確立する目的で, 芽生えおよび未熟胚からのカルス誘導と植物体再分化条件について検討し, カルスからの不定芽分化の様式を観察した. 芽生えからのカルス誘導には2, 4-Dが不可欠であり, BAの添加はカルスの生長に有効であった. 未熟胚からのカルス誘導には基本培地の影響が認められ, MS培地およびBDS培地に比べてAZ培地が効果的であった. また, 植物生長調節物質として2, 4-D1μMとBA 1μMとの組合せが最も良好であった. カルスを誘導するための材料として, 芽生えに比べて未熟胚の方が適していた. 芽生え由来のカルスを用いて植物体再生について検討したところ, カルスからの器官分化においても基本培地が影響し, MS培地に比べてBDS培地が効果的であった. 一方, 不定芽の分化は多くの経路を通じて起こることが観察され, ギョウジャニンニクの形態形成の多様性が示唆された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5511/plantbiotechnology1984.13.15
- ISSN : 0289-5773
- CiNii Articles ID : 10009424054
- CiNii Books ID : AN10050931