2017年
女性歯科医師の考える理想の歯科医師像-岡山大学病院臨床研修修了女性歯科医師へのアンケート調査から-.
日本総合歯科学会雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 9
- 号
- 1
- 開始ページ
- 28
- 終了ページ
- 35
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本総合歯科学会
我々は,女性歯科医師のキャリア形成やライフプランに影響を与える要因を検討する目的で,平成18〜24年度に岡山大学病院で歯科医師臨床研修を行った女性歯科医師188人を対象にアンケート調査を行った。そのうち,本稿では女性歯科医師が考える「理想の歯科医師像」について,テキストマイニングソフトを用い,分析した。回答者の理想の歯科医師像は,歯科治療の技術や患者との関係性のみではなく自身の環境に触れたものが多かった。全体で最も出現頻度が高いキーワードは「歯科医師」であり,以下「仕事」,「家庭」,「患者」,「両立」などとなった。分析結果から,女性歯科医師が考える理想の歯科医師像はワークライフバランスを重視していることが伺え,そのバランスの割合や重んじる部分は結婚,子供,就労,休職経験の有無といった状況によって異なると考えられた。女性のライフコースが多様化している現在,どの時期にライフイベントを行うことになっても,仕事との両立ができるようなサポート体制の整備や,男性歯科医師を含むすべての就労者にとって家族のことを考えやすい環境を整備することが大切である。(著者抄録)
- ID情報
-
- eISSN : 2189-938X
- 医中誌Web ID : 2018057250