MISC

2012年5月

先天性グリコシル化異常症 CDG-Ia(PMM2-CDG)のdeep intronic mutationについて

DNA多型
  • 湯浅 勲
  • ,
  • 遠藤 実
  • ,
  • 入澤 淑人
  • ,
  • 平山 良道
  • ,
  • 大野 耕策
  • ,
  • 亀井 淳
  • ,
  • 島川 修一

20
開始ページ
266
終了ページ
269
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本DNA多型学会

フォスフォマンノムターゼ2(PMM2)の変異による先天性グリコシル化異常症(CDG)は、N型糖鎖の合成やプロセッシングにおけるCDGの中で、ヨーロッパ人と同様に日本人においても最も多く観察される。過去20年間に全国から依頼された年間20〜30検体のトランスフェリンスクリーニングにおいて異常が認められた19家系のうち、9家系でPMM2のエクソンに変異が認められた。このうち7家系においては、エクソンに生じた6種の点変異が複合ヘテロ接合体(compound heterozygote)として観察された。日本人で初めてのCDGの姉弟症例と11ヵ月男児症例の2家系ではイントロン7に変異(deep intronic splice mutation)がみられ、エクソン7と8の間に123bpのイントロン7の配列が存在していた。

ID情報
  • ISSN : 2188-3815
  • 医中誌Web ID : 2012340322

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