2007年6月
平行光を用いた反射屈折撮像系におけるミラーの位置姿勢校正
情報処理学会論文誌 コンピュータビジョンとイメージメディア
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- 巻
- 49
- 号
- SIG9(CVIM18)
- 開始ページ
- 115
- 終了ページ
- 123
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
本論文では,反射屈折撮像系の校正における,鏡面の位置姿勢計測手法について述べる.反射屈折撮像系の校正はさまざまなパラメータの推定を含むが,ここでは撮像系に含まれる鏡面の位置姿勢推定に注目する.従来より,単一視点を持つ反射屈折光学系における校正手法が提案されたが,それらは鏡面の位置と形状に強い制約があった.それに対し,本論文では平行光源を用いて撮像系と観測対象の幾何学的関係を単純化することによって,鏡面の位置と形状に制約を設けずにその位置姿勢を計測する手法を提案する.撮像系に対して多方向から照射される平行光源を用いると,撮像系と観測対象の間の平行移動成分を未知パラメータから除去することができる.鏡面のモデルを用いて未知パラメータを含む形で予測される観測対象の射影像と,実際の撮像系で得られる射影像の誤差を最小化することにより,鏡面の位置姿勢を推定する.最後にシミュレーションと実画像を用いる実験によって,提案手法の精度を評価する.