2017年6月 - 2019年3月
尿メタボロミクス解析による認知症予測バイオマーカーの網羅的探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究は、網羅的な低分子代謝産物の解析(メタボロミクス解析)により、アルツハイマー病(AD)患者に特有の尿中(水溶性)低分子バイオマーカーを同定することを目的とし、AD病患者群9例と対照群9例の尿検体に見出されるイオン性代謝産物の特性を予測モデルと妥当性モデルの両方で比較した。予測モデルで増加、減少した代謝産物がそれぞれ2個、7個、妥当性モデルで有意に増加、減少した代謝産物がそれぞれ3個、6個同定された。両モデルに共通して有意な減少を示した代謝産物はGlycerol-3-phosphateであった。Glycerol-3-phosphateは新たなADのバイオマーカーである可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K19799
- 体系的課題番号 : JP17K19799